◎DSC_5438ハシリドコロ2●ハシリドコロ

四万十川流域では標高の高い渓流沿いで見られ、よく群生します。アトロピン、スコポラミン、ヒヨスチアミン(総称、ベラドンナ・アルカロイド、ロート根)を含む猛毒植物で、名は誤食すると精神錯乱を起こすことによります。またこの草の汁液が目に入ると、瞳孔散大(失明)します。カタクリ、イチリンソウ、ニリンソウなどとは、よく混生します。一方で、風邪薬、胃薬、酔い止め、鼻炎(アレルギー)薬、サリンの解毒など、薬用としても広く用いられています。(2013年4月23日撮影、梼原町)

◎DSC_5887ヒメエンゴサク●ヒメエンゴサク

寒い地方に多いヤマエンゴサクの変種とされ、四万十川流域では標高の高い林縁、林内で見られます。高さ10~20cm程度と小さく、全体的にきゃしゃな植物ですが、上品な水色の花は、とても印象的です。(2013年4月23日撮影、梼原町

DSC_4147ハマエンドウ

●ハマエンドウ

海浜砂地に普通に見られます。よく知られたスイートピーと同じ仲間で、学(属)名も同じ。学(属)名のラシラス(Lathyrus)は、ギリシャ語で「非常に刺激する」の意。

(2013年4月21日撮影、黒潮町)

DSC_4150ハマヒルガオ

●ハマヒルガオ

海浜砂地に普通に見られます。同じような場所に生え、葉が行事の軍配の形をしたものをグンバイヒルガオと言い、こちらは非常にまれな植物です。(2013年4月21日撮影、黒潮町)