11月23日(金)~25日(日)の3日間、津野町船戸でH30年度四万十樵養成塾を開催しました。今回は男性の方4名に参加していただき、2泊3日で座学8時間・実技8時間、講師の今安先生や、助手の樵塾のおんちゃん達の指導を受けながら、みっちり講習を受けていただきました。

 座学では、教科書やビデオをもとに伐木の基礎やチェーンソーについて学び、今安先生の実体験を含めた分かりやすい講義に、参加者の皆さんも真剣に聞き入っているようでした。

 また実技では、まずチェーンソーを実際に動かす練習をした後、手始めに丸太切りを行いました。今回初めてチェーンソーに触ったという参加者も多く、慣れない作業に四苦八苦しながらも、みなさん日が暮れるまで実際に山に入っての伐木作業に向けて夢中で練習を重ねていました。丸太切りを終えた次の日からは、実際に山に入っての伐木作業が始まり、今安先生がまずお手本を見せた後、2組に分かれて伐木の練習へ。前日習ったことを活かしながら、次々に木を切っていく参加者。今回は四万十樵塾から助手としてたくさんのおんちゃん達に参加してもらっていたので、参加者1人ずつに付いて手厚く指導していただいたおかげで、めきめきと上達していました。山から帰ってくるとチェーンソーのメンテナンス作業。扱い方や木の切り方だけでなく、メンテナンス方法を教わることによって、「だんだん自分も樵になっているんだ」と実感しているようでした。

 養成塾の楽しみは講義だけではありません。開催場所である四万十源流センターせいらんの里で3日間過ごし、食事時にはみんなで食堂に集まってお酒を飲みながら食事を楽しみます。地元のおばちゃん達が作ってくれるお料理はどれも絶品で、私たちもいつも楽しみにしています。今回は15回目という節目の開催だったこともあり、2日目の交流会には養成塾卒業生を交えての同窓会を開き、料理を楽しみながら、懐かしいメンバー達との交流を夜遅くまで楽しみました。

 3日間のスケジュールも終わってみればあっという間。参加者の皆さんも全カリキュラムを無事に終え、修了証とチェーンソー手帳を受け取り、樵養成塾は今年も1人も怪我人を出すことなく無事に終了しました。参加してくださった皆さん、そして協力してくださった今安先生、四万十樵塾の皆さん、せいらんの里のスタッフの皆さん、本当に有難うございました。

 今回の開催で嬉しかったのは、参加者の方から、「今後も実際に山に入って伐木をしていきたい」という声や、「こんなに濃い講習は受けたことがない」という声を聞けたことでした。この言葉によってこの事業は本当に意味のある事業なんだと感じることができました。参加者の皆さん、今後も樵活動、頑張ってくださいね!

 今年の樵塾の様子は財団FBにも掲載していますので、是非ご覧ください。