不入山(いらずやま)の一滴から、大河四万十川は始まる。

長い長い四万十川の始まりは津野町の山の奥深く。湧き水のような小さな流れから、四万十川196キロの旅が始まります。

この小さな流れが途中300をこえる多くの支流と合流し、大きな四万十川へと育っていきます。この長い旅路の間に、川は流域の人々と様々な関係を紡いで流れていきます。

農地へ水を引き、川での漁がおこなわれ、川で遊び、川で運び、川で祈り、川の水害をいなす。たくさんの関わりが四万十川流域の文化を培っていると言っても過言ではないでしょう。そんな四万十川の始まりの場所をぜひ訪れてみてください。

2つの源流点を持つ不入山

不入山
所在地:高知県高岡郡津野町  標高:1,336m

四万十川の源流点は、 鬱蒼と樹林が生い茂る津野町(旧東津野村)の不入山(いらずやま:標高1336m)南東部、標高約1200m付近にあります。津野町船戸から、標識を頼りに車で約30分ほどで「源流点石碑広場」に到着。さらに、そこから徒歩で約25分ほど原生林を進んだところが源流点とされており、四万十川源流点を示す標識が設置されています。実をいうと最初の最初の一滴はさらに登ったところにあるらしいのですが、渇水期でも水が枯れない地点を源流点と定めています。山道は歩きやすいように整備されているので、お子さんでも簡単に登ることができます。おススメの時期は、4月~5月。新緑がまぶしいほどに美しく、とーってもキレイですよ。

不入山には、四万十川だけでなく四万十川の支流北川川の源流点もあり、そちらは通称「裏源流」とも言われています。不入山の西面から流れ出る北川川は、アメゴやアユ釣りスポットとしても有名で、特にアユは『清流めぐり利き鮎会』で何度も日本一を獲得する名川です。川沿いに続く不入渓谷は、北川川の清流と周辺の緑が美しい渓谷美を作り出しています。かつて森林軌道が通っていたトンネルが残るなど、自然と人工物が作る神秘的な光景にも出会えるでしょう。

関連情報

体験

【ガイド】てっぺん四万十風の会

概要
源流点の他、町内の観光スポットのガイドや、体験付きガイドを行っています。
団体名
てっぺん四万十風の会
問い合わせ
津野町産業課
電話番号
0889-55-2021

【イベント】ふなと四万十川源流点ウォーキング

概要
ガイドと一緒に秋の源流点を散策するイベントです。神楽など、津野町の文化も楽しめます。
イベント名
ふなと四万十川源流点ウォーキング
開催時期
11月
開催場所
津野町船戸
主催
船戸活性化委員会「四万十川源流点」

周辺施設

【販売・カフェ】満天の星 

概要
津野町産ほうじ茶を使ったスイーツを販売。カフェも併設しています。
会社名
満天の星
所在地
高知県高岡郡津野町船戸4939
電話番号
0889-62-3335
HP
満天の星HP
営業
09:30~17:00(日曜定休)

【宿泊】遊山四万十の宿せいらん

概要
源流点に一番近いお宿。今年夏リニューアルオープン予定。
施設名
遊山四万十の宿せいらん
所在地
高知県高岡郡津野町船戸
Instagram
せいらんInsatagram