概要

石積みで作った橋台の上に板を架けただけのシンプルな板橋で、沈下橋の原型と言われています。出水時は流れてしまいますが、板と川岸の大木をワイヤーでつなげ、流出を防いでいます。川幅の狭い源流域ならではの橋です。 

特徴

頑丈な橋を作っても台風のたびに壊されてしまうので、それならいっそ流れるようにしてしまえば壊されないし氾濫も防げる、という昔の人の生活の工夫です。

沈下橋と並んで四万十川を象徴する橋であり、自然に逆らわない、四万十川流域の人々の川との付き合い方がよくわかる例でもあります。川幅が狭い上流域ならではの形で、沈下橋以前の渡河の方法を今に伝えています。

増水時に流された板は、地元住民で力を合わせて引き上げ、橋台にのせてもとの位置に戻しています。

今でも集落から対岸の諏訪神社に行くための道として地域の方々が使っており、重要な生活道となっています。また近年は写真映えするとあって、観光客が訪れるスポットにもなっています。

見に行くときの注意点

・流れを見ながら渡ると目が回るので注意。
・高所恐怖上の人は足がすくむかも。

基礎情報

【見られるエリア】 津野町芳生野(北川川)
【見られる時期】  年中

問い合わせ先

吉村虎太郎邸

住所高知県高岡郡津野町芳生野甲1456
電話番号0889-62-2601