四万十リバーマスター育成事業 (公益目的事業1-3)
高知県西部、5市町を貫き流れる大河・四万十川。その延長は196kmと四国一の長さを誇り、今なお手つかずの自然が多く残ることから「日本最後の清流」と呼ばれ、毎年たくさんの観光客・レジャー客が訪れてくれます。
その一方で、不幸な事故にあったり、川にゴミを残していく人たちもいます。そこで、この流域で暮らす住民の皆さんに「四万十リバーマスター」として、川遊びのポイント、ルール、危険な場所を教えたり、環境保全のアドバイスをしていただこうという制度がはじまりました。
2024年4月現在、105名のリバーマスターが活動してくれています。
リバーマスターは職も年齢も様々な人で構成されており、ほぼ毎日川の掃除をしてくれている人、釣り情報を提供してくれている人、四万十川の道案内をしてくれる人等、それぞれができることで協力してもらう形をとっています。また、年に何度か集まり、心肺蘇生や、川の生きものに関する講習会に参加してもらったりもしています。
ふるさとを愛する人たちによって結成された「四万十リバーマスター」。
四万十川を訪れたら、ぜひ声をかけてみてください。
これまでの活動状況(アンケート調査結果より)
▼水難事故の救助活動
増水時に沈下橋で、カヌーが橋の間に挟まれているのを救助。
転覆したカヌー客を救助し家へ宿泊させた。
増水中に手作りのカヌーで川くだりをしている艇が転覆して流されている。救助にとの要請が消防よりあり、舟で現場に急行。
岩に引っかったカヌーを引き上げて救助。
勝間沈下橋上流で遊泳していた小学高学年がおぼれていたのを、橋の上にいた4~5名の中・高生に指示し救助。
▼危険防止活動
河原でキャンプする人に、上流のダム放流の為、急に水位が上がることある事を注意し、テントを張る場所について教えている。
舟で遊魚中、カヌー下りの方全員に下流の激流箇所を知らせている。また、増水時の川下りのポイントについて注意している。
出水時の避難について教えた。
ダム放流による増水注意をした。
酒気帯びで、川で泳がないよう注意した。
河川に乗り入れ出られなくなっている車を、1時間位要して脱出さした。
▼地域の情報提供
道案内、道路情報、食事の出来る場所などを教えた。
エビ、アユ取りのポイントを教えた。
キャンプ場や簡単な魚釣りの出来る場所を教えた。
アユの友釣りポイントを教えた。
小中学生に河川や魚について教えた。
▼その他
北海道から来た方と終日共に四万十川で過ごしました。以来楽しい交友が続いています。
川の石を起こすのを教えた、水の浄化になります。
朝の漁の帰り際に幼児と一緒にキャンプをしている客を見かけたときは、子どもにエビ等を数匹渡して四万十川の思い出を作ってもらう工夫をしている。
地域のこと、漁のことについて尋ねられたので教えた。
ゴールデンウィ-クにやって来た県外客をカヌーで四万十を案内した。
四万十川にも植物のタデが繁殖するようになり、何故タデが繁殖するのか、何のために繁殖するのか教えることができ、また、どこの川にもタデが数多く繁殖している事実を知った。
カヌーのインストラクターとして川に出ている際、リバーマスターの腕章や帽子等を着装していると、自艇のカヌーで単独で下っている人たちからも、気軽に声をかけてもらって、四万十川についてガイドすることが出来た。