58.スズキ

58.スズキ

スズキ科

Lateolabrax japonicus

釣りで人気 淡水でも生きられる出世魚

【全長】

1m

【生息地】

日本各地。河川内では、若魚が河口から上流50㎞以上も遡上することがある。成魚は岩礁や内湾に生息。季節や成長に伴い、生息場所を変える習性がある。

【体】

比較的ほっそりした体形で口は大きく、エラブタ後方に鋭い棘がある。

銀白色の体色。

幼魚や若魚には体側や背ビレに黒い小斑点があるが、成長とともになくなる。

【生態】

2月上旬には河口域で1㎝ほどの幼魚が見られはじめ、6月ごろには5㎝を超える個体が多くなる。

汽水や淡水にも多く生息し、ボラと並ぶ汽水の代表種。

普通の海水魚は、浸透圧によって、淡水に入ると水膨れのように膨らむが、スズキは「浸透圧調整」の機能に優れているためどちらの海域でも生活できる。

【食性】

肉食。甲殻類なども食べる。

【味】

旬は夏。身に弾力性を帯び風味も良くなる。京都、大阪ではよく冷やした「洗い」で食べられる。大きいものほど脂の乗りが良い。尾のあたりがふっくらしているものが良い。

ブリに並ぶ出世魚

スズキは出世魚で成長に伴い名前が変わる。

生まれたて コッパ

1年目 セイゴ

2年目 フッコ

3年目以上 スズキ

スズキの語源は「濯ぎ」

洗濯してすすいだように身が白いので「すすぎ」が転じて「スズキ」となったという説が有力。

体色がすすけた色だからという説もある。

≪参考資料≫

・四万十川の魚図鑑 いかだ社

・魚の便利帳 高橋書店

・雑魚の水辺

http://zakonomizube.web.fc2.com/fish/suzuki.html