はたのおと(hatanote)とは…
 高知県西部幡多地域をフィールドに、さまざまな分野の専門家たちがそれぞれの目線から幡多を探求し、発信する研究会。名前には「ノート(探求)」と「の音(発信)」がかかっている。

先日、研究会はたのおとで新プログラム、通称うみはたが始まるとのことで参加してきました。

このプロジェクトでは、幡多の海岸に生息する生き物を撮影し(撮りまくり)、どの浜にどんな生き物がいるか記録します。目標は幡多地域全ての海岸の生き物図鑑を作ること!わりと壮大!海の生き物のスペシャリスト、中地シュウさんがリーダーです。とにかく生き物を撮りまくるということで、財団でも環境学習で川の水生生物を撮る機会も多いので、勉強できればと思い参加しました。

今回の実習場所は大月町の海岸。実際に海岸に行く前に、中地さんからこのプロジェクトの趣旨や撮影のコツなどについてお話ししていただきました。

生きものの撮影には、表、裏、上、横の写真や体全体が映っているバージョンなど、種の特定に必要なものを記録することが大事。撮影のコツはとにかく撮ること!それはもうパパラッチ並みに。いろんな角度から、あと目にピントを合わせると上手に撮れるそうです。

講義のあとは、晩の懇親会(私たちは次の日仕事があったため参加できず…無念!)の食材調達と、お昼ご飯を買うため道の駅大月に。地元でとれた海鮮類や、新鮮な野菜、地元の人が作ったお弁当や総菜がたくさん並んでいます。懇親会用にブリやカメノテなんかを買ってました。夜はさぞかし楽しかったことでしょう。

昼食を食べていよいよ海岸へ。しかしこの日はあいにくの雨。本当は複数の海岸に下りて生き物調査を行う予定でしたが、少し予定を変更して展望台を巡ります。柏島の全体が見れる場所からは、ちょうど養殖ブリのエサやりタイムが始まり、バシャバシャ泳ぐ魚の様子を観察しちゃったりなんかしながら、海岸線沿いをドライブしました。

途中、雨が弱くなったところで実際に浜辺で生き物を探してみることに。立ち寄った場所は砂浜もあり、歩きやすい岩場が広がっているところでした。岩に貼りついている貝や、岩の隙間に隠れているカニ、砂の中にいる二枚貝など、めいめいが夢中になって生き物を探します。見つけたら絶対に触らずまず撮影!午前中に教わったことも思い起こしながら撮りまくりました。
 生き物がいるのは岩場だけではありません。草地や砂浜にいる生き物も記録します。いける場合は海の中の生き物も。
 あともう一つ大切なのは、調査した場所がどんなところだったかがわかるように、場所の写真を撮ること。なるべく1枚の写真で説明できるように撮るのがポイントだそうです。

調査の後、午前中講義を行った場所に戻って撮った写真を、中地さんに解説していただきながらみんなで共有します。雨の中短時間の調査ではありましたが、それぞれ違う生き物をたくさん見つけていてその種類の多さに驚きました。その後はマクロな写真の撮り方を見学させてもらって今回のワークショップは終了。
 この後それはそれは楽しい懇親会があったようですが、後ろ髪をひかれる思いで帰宅しましたとさ。