鮎の産卵床作りに行ってきました。

産卵床作り

四万十川中央漁協の人たちは、毎年、鮎が産卵できる場所を守るために禁漁区域を作ります。作業中も、たくさんの鮎が跳ねてピシャピシャとにぎやかな音がしていました。

産卵場:杭を打ち込みます
産卵場:ひもでくくります。釣り人が糸を入れないように。
この看板を産卵場に立てます

その近くでは、産卵を終えた鮎がたくさん死んでいます。鮎は1年魚なので産卵を終えると死んでしまうのです。その後は川の養分となり、他の生き物へとつながっていきます。また、その横にはたくさんの卵がキラキラしています。間近に、生命の循環を感じることができました。

鮎の産卵跡は見つけやすい。鮎は産卵するときに小石を返すので、苔のついていない白い石がポイントです。

卵を探す
つぶつぶはすべて鮎の卵!
ちょっと白いところが鮎のころがした石
鮎の死体 分解されつつあります

少し珍しいところにも連れて行ってもらいました。近くに伏流水が湧き出ているところがあり、そこにも、たくさん鮎が集まるそうです。伏流水は夏は冷たく、冬は暖かい水温で鮎が逃げ込むのです。小さな水域ですが、たくさんの鮎の死体、鮎の産卵、親鮎の群れなど様々な鮎の様子が見られました!とても貴重な場所です。

伏流水域
大量に集まった鮎の死体
親鮎の群れ
鮎の卵
鮎が返した小石
産卵後 今にも死にそうな鮎
鮎が跳ねているのを見てます

さて、下流域はもうそろそろ落ち鮎漁が解禁するので、熱気を帯びています。早くからクーラーボックスや鉄棒で場所どりをしている人たちもたくさんいました。作業中も川を見に来た人がちらほら。下流の人たちは、子どもの遠足のようにソワソワして解禁を楽しみに待ってることが伝わってきます。

おまけ動画

伏流水に集まる親鮎
伏流水での鮎の産卵