2020年11月14日~15日の2日間で四万十町大正の山に入って間伐作業をしてきました!
当財団では、チェーンソー講習を長年していましたが、今年からは2ステップ目の実際に間伐作業をする取りくみを始めました。
おさらい・技術向上などなど良い刺激になればと思います!
では、早速当日の様子を紹介します。
1日目 おさらいと間伐作業
とっても晴れていい天気!気温も涼やかでちょうどいい気候に恵まれました。
講師は高知大学の今安清光先生です。参加者は8名で、遠くは高松からきていただきました。実際に今年から自伐林業をされている方も!

まずは、チェーンソーのおさらいからです。大事な「目立て」からおさらいしました。
「目立てができない人は切ったらだめだ。」というほど本当に重要な工程です。
燃料を補充して、デモンストレーションで実際に切るところを見ておさらい。




午前中はここまでで終了して、山の上で美味しい弁当を食べました。

午後からは2人1チームに分かれて間伐作業開始です。



山割をしてどんどん切り始めていきます。
あまり山には入れてないという人も多かったですが、皆さん自分なりに下草を整理しつつ伐倒方向を見定めていました。
問題はこの空が見えない葉のかかりや枝のかかり。


かかり木が多く1本の木を倒すのにかなり時間がかかりました。今回は機械がないので、すべて人力です。フェーリングレバーを使いながら、自分で考えてどうにか倒すことの繰り返し。チェーンソーの刃が挟まり抜けないことも・・・・
それも勉強でいい経験になったようです。






今回は切り捨て間伐なので、切った木は、木枝処理をして玉切りをし作業道の横に。



3時間丸々切り続けました。
最後は、参加者の中から代表2人が正確な伐倒方向に倒せるかというデモを行いました。

1人目は女性の参加者。頑張って切りすぎたせいか、チェーンソーが切れなくなっていて4台ほど交換しました。受けの方向はばっちりなのですが、重心のずれによって目指したところから数mずれました。
2人目は男性の参加者。しっかり切れましたが、これも目指した方向より数mずれる。
もともと重心が下にあるにも関わらず、目標は真横にあったので、自然に倒れるようにすると目標からはずれてしまう。
これはツルを少し残して、手で押して倒したい方向に確実に倒すことが必要だったようです。

大変お疲れ様です。
事故もなく安全に終わることができました。
今回の宿泊地は四万十オートキャンプ場ウェル花夢です。夜は交流会でBBQ!
四万十川の鮎を焼いたり、四万十町の美味しい肉を食べて。もちろん大正のダバダ栗焼酎も堪能しました。
夜は更け、明日になります。
2日目 目立てと間伐作業
2日目も絶好の間伐日和!快晴と温かさで気持ちのいい日でした。
昨日の終わりに、チェーンソーが切れなくなっていることが分かり
急遽、目立てをしっかりすることになりました。

目立ては重要なので、しっかり時間を取り、講師やスタッフの指導の下十分に仕上げました。
実際の間伐作業の時間は少なくなりましたが、参加者の人が一番知りたいと思っている目立てを学べる機会ができてよかったです。






昨日と同じペアでの間伐で少し慣れてきたようです。
あちこちから笛の音が聞こえ、バーンという大きな木が倒れる音がしました。
やはり、かかり木に大苦戦!!
昨日より切れる量が少なかったですが、短い時間で効率的にできました。








ここで山とはお別れです。

まだまだ、時間が足りません。下の方しか切ることができず、上の方は暗闇が広がっていました。
お昼を挟み、チェーンソーのメンテナンスを行っていただきました。
木くずの量にも差があり、これも技術差が見えるところらしいです。

先生のまとめの話の後、解散。

今回は、間伐作業と目立てが主な内容になりました。
チェーンソーや山に触れる機会がなかった参加者の方々には、かなり学びがあったのではないでしょうか。
財団としても、山に入り実際に切る機会や技術向上を目指せる機会を今後作っていきたいなと、担当者としては密かに思っています。
参加者、スタッフの皆様お疲れさまでした。
山を提供いただいた中村滝男さん、ウェル花夢の皆さん大変お世話になりました。
また、山に行くのが楽しみです。


おまけ 伐倒後処理
伐倒後の処理動画です。タイムラプスでお楽しみください。
最後、なんと、処理した木が跳ねて横に立つ!お見逃しなく。