53.コモンフグ
フグ科
Takifugu poecilonotus
四万十川で一番多いお手頃感満載のフグ
【全長】
20cm
【生息地】
日本各地。河川内では、春頃から河口域で幼魚が見られるようになる。
【体】
クサフグに似るが体表の斑紋がより密なこと、体の側面左右の黒斑が背面まで伸びてつながることなどで区別できる。
【生態】
四万十川でみられるフグ類の中で最も個体数が多い。
3月には1㎝に満たない個体の遡上が見られはじめ、6月下旬には5㎝程に成長したものも見られる。
初夏~盛夏は漁港や磯溜まりでもよく見られ、数尾から数十尾の群れで行動していることが多い。
【味】
値段も手ごろで味も良くおススメ!クサフグよりも美味しいらしい。
毒がたくさんあるので注意!!!フグ調理の免許を持っている人に頼みましょう・・・
特に、肝臓・卵巣・精巣に非常に強い毒(テトロドトキシン)を持つ。筋肉の毒性は弱く食用になる。「テトロドトキシン」は青酸カリの850倍の毒性を持つ。コモンフグはテトロドトキシンを多く含むヒトデ貝などを捕食することでコモンフグ自身にも毒素を持つようになる。水で洗い流したり加熱処理をおこなっても毒素が分解することがない。また、解毒剤もない。
猛毒:肝臓、卵巣
強毒:精巣、皮膚、腸
弱毒:筋肉
【食性】
肉食。甲殻類、軟体、多毛類を食べる。
≪参考資料≫
・四万十川の魚図鑑 いかだ社
・web魚図鑑
https://zukan.com/fish/internal79
・市場魚貝類図鑑
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%B0
・写真から探せる魚図鑑