●カタクリ(四万十川百名花の31)

北海道、東北地方など、もともと北国に多い植物で、高知県では極めてまれな植物。よく群生して、四万十川源流域では4月下旬から5月上旬にかけて満開になります。花が終わって結実すると、地上部は姿を消すことから、スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれています。この植物が生えているところには、高木層にミズナラ、チドリノキ、オヒョウなど、周囲にはハイイヌガヤ、ニリンソウ、ヤマシャクヤクなど、冷涼な場所を好む植物が多く生育しています。(2013年4月22,23日撮影、高知県東北部)