秋森 稔(あきもり みのる)

秋森 稔さんの基本情報
・四万十市(奥片魚地区)出身、中土佐町在住
・昭和34年生まれ
・四万十樵塾 事務局長
秋森さんってどんな人?
財団と秋森さんは、とっても縁が深いんです!まずは、「財団が生みの親」とおっしゃる四万十樵塾の事務局長です。四万十樵塾は、財団が2001年から主催していた「四万十樵”養成”塾」の修了者が自主的に集まり、翌年2002年に発足した森林ボランティア団体です。秋森さんは、その初期メンバー。財団と二人三脚で、樵養成塾を20年以上続け、多くの樵を輩出してきました。
もちろん、樵養成塾のお手伝いだけではありません。樵塾の活動として、月に2日間は、山に入り、卒塾生達と流域の人工林の間伐を行ってきました。秋森さんにとって樵塾の活動は、「私の原点」「ボランティア精神の芽生え」のきっかけを与えてくれたと言います。
そして、その「芽生え」はすくすくと成長していきます。2003年に「土佐の森・救援隊」、2005年に「こうち森林救援隊」が発足し、秋森さんは立ち上げ当初からのメンバーになります。3つの団体を掛け持ちすることになり、それぞれの団体に週末を捧げることになります。3団体×土日で、ひと月に6日間も!
秋森さんは「ボランティアは人に言われてやるものじゃない。能動的なもの。」と軽く言いますが、その原動力はいったい何なのでしょうか。「危機感があった。昔はもっと広葉樹の山やった。それが人工林になり過ぎていて、手入れも出来てなかった。あともうひとつ、夜は飲み会.それが楽しくて…」
・・・・・・・やっぱりそうですよね笑。
生い立ち ~四万十川は原風景~
秋森さんのご出身は、四万十市奥片魚、四万十川流域でも屈指の「山の中」。集落には四万十川水系の後川の支流が流れ、子どもの頃から、先輩達に連れられて、「ヨボ(ブ)キ」と呼ばれる夜の漁で、アユ、ウナギ、テナガエビなどを獲っていたそうです。中学の時には、市内で開催されるハンドボールの県大会に出場するため、国道(酷道)439号ルートで峠を越えて、大正打井川からJR予土線に乗って出場したそうです。いったい何時間かかったんでしょう。秋森さんにとって、予土線の車窓から見た四万十川が、美意識や価値観の礎となる「原風景」になっているそうです。比べて、高知市内で見かける河川は、ちょうど高度成長期で公害が問題になっていたこともあり、「川じゃなかった」と言います。
高校は高知工業高校建築科に進学します。建築科に進んだのは、当時、叔父さんが市内で工務店(※有名です!)を創業したことや、大工さんへの憧れもあったそうです。その後、高知市の職員になり、建築行政でご活躍され、42年間、定年退職まで勤め上げます。そう、秋森さんは、公務員としてお勤めしながら、月に6日も森林ボランティアの活動をされてきたのです。公務員の仕事は現場ばかりで、やりがいはあったそうですが、時に公務員ならではの息苦しさも感じたそうです。そんな時、週末のボランティア活動は、体力的には「しんどかった」そうですが、リフレッシュにもなったとのこと。「森林ボランティアがあったから公務員を続けてこられた」と感慨深く言います。
秋森さんのビオトープでトレッキング
秋森さんと言えば、山歩き。ご自身で整備された裏山を案内していただきました。それが、とっても秋森さんらしいのです。まず、入り口付近には、巣箱が3つ。


さらに進むと、冬なのに水を張った田んぼが見えてきました。生き物の棲みかになればと、ビオトープにしているそうです。秋森さんは、池を作ってメダカを飼うだけがビオトープじゃなく、人間も含めて、居心地の良い空間が「ビオ(生き物)トープ(居場所)」なんだと言います。つまりは、これから案内してもらう山全体がビオトープとも言えるし、ひいては四万十川流域全体が天然のビオトープみたいなものですね!
さらに奥に進むと果樹園が見えてきました。崖をよじ登っていく秋森さんは流石!という感じ。私も、キコリのハシクレ、多少は足に覚えはありましたが、年季が違うという感じでした!コツを聞いてみると「体重のかけ方」が大事だそうです!


獣道をさらに進んでいくと、雑木林を伐採したエリアに辿り着きました。さらに進むと伐採した理由が判明。海が見える、なんとも眺望の良い景色が広がっていました!


さらにさらに進んで、尾根に辿り着きました。尾根は境になっている事が多く、案内していただいた尾根筋には、長年、伐採されずに残されてきたシイが立ち並んでいました。なかなかの見ごたえがありましたよ!

人工林エリアも間伐が行き届いて、気持ちの良い空間になっていました。

トレッキングコースはいかがだったでしょうか。初心者には少し厳しいコースでしたが、中級者以上なら楽しめるコースになっています。興味がある方は、秋森さんに声をかけると案内してくれるかもしれませんよ!
秋森さん、今後ともよろしくお願いしますね!
