玉一アクアリウム の皆さんと私たち四万十川財団とは、一昨年10月に滋賀県で行われた「第12回 いい川・いい川づくりワークショップin滋賀・京都」で出会いました。それがご縁で、昨年は、四万十町十和の野々川で地元の川ガキと遊んでもらい、再会を約して別れました。そして、約束通り、また高知に帰ってきてくれました。

昨年の記念撮影@野々川

彼らの今回の来高の目的は、ヒラテテナガエビを食すること。

玉一の皆さんは毎週明石川の調査と保全活動をしていますが、外来魚駆除の結果、3年前は1年間で3匹しか取れなかったヒラテテナガエビが、昨年は150匹獲れたそうです。以下、玉一アクアリウム世話役の小田さんからのメールを転載させてもらいます。

 神戸市の明石川では、オオクチバスやブルーギルやアメリカザリガニの駆除が進み、明石川ではとても珍しかったヒラテテナガエビが増え始め、3年前には1年間で3匹しか捕れなかったのが昨年は150匹も捕れるようになり、2020年改訂版の神戸市レッドデータブックでは、神戸市絶滅危惧AランクからBランクに下がり、子供たちは大喜びでした。今年の壁新聞(ポスター)のテーマを「ヒラテテナガエビ」に決めて記事を書いていますが〈ヒラテテナガエビは美味しい〉と言う情報を得たものの、神戸市では未だ絶滅危惧Bランクで捕って食べる訳にもいかず「できれば四万十川でヒラテテナガエビを捕って食べて記事を書きたいね」と子供たちは話しています。

上のメールを見ていただいても、この団体がいかに明石川を愛しているかよくわかりますね。で、増えたものの、まだ「食べよう」という数ではなく、「それならば高知で!」、となったようです。

ちょうどその日、我々は仁淀川の川遊びイベントの安全補助に行く予定が入っていた(結局諸々の事情で中止になりましたが)ので、仁淀川に来てもらうことにしました。昨年野々川で一緒に遊んだ十和の酒井さん一家にも仁淀川まで来てもらいました。伊野に住むご友人の渡邊さん一家も参加してくれました。酒井さん、遠いところありがとうございました。

朝、神戸を出発して、伊野町の土佐和紙工芸村くらうどに到着したのが2時前。そこからいっしょにエビ獲りを始めました。

予定では、さっと50匹くらいとって存分にたべてもらうつもりだったのですが、エビが見当たりません。人海戦術で探します。

それでもなんとかぽつぽつと獲れました。最終的には20匹弱。ちょっと残念。

いよいよお待ちかねの実食に移ります。唐揚げが一般的ですが、今回は炭火で塩焼きを食べてもらいました。

焼けました!!

残念ながら、食べているところの写真を撮りぬかりましたが、おいしいと喜んでもらいました。数が少なくて残念でしたが、後日行った黒尊川でもエビがあまりいなかったですし、今年はあまり多くないのかもしれません。(と言いながらさらに後日行った別の支流ではエビだらけででした。よくわからない。)

翌日は新庄川で遊んで帰ったそうです。玉一アクアリウムのみなさん、また来年。

最後はみんなで記念撮影 また来年。
「玉一アクアリウム」は兵庫県の明石川を守り育てる活動をしている小中高生のグループです。

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