○DSC_9296マルバスミレ

●マルバスミレ

全体に毛があって、ケマルバスミレと呼ぶこともありますが、毛の無いマルバスミレは無いので、普通、ケは省略して呼びます。葉は卵円状で基部は心形になり、これが名の由来になっています。四万十川流域ではやや標高の高い山地に見られますが、自生地はあまり多くありません。(2013年5月5日撮影、津野町)

○DSC_9326フモトスミレ

●フモトスミレ

フモトの名はありますが、四万十川流域では、山麓どころか、標高500m~1000mにかけての高所で見られます。写真も、四国カルストの地芳峠(標高約1000m)で撮影したもの。同じ時期によく似たヒメミヤマスミレの花も多く見られますが、本種は葉が少し厚く、葉裏が紫色を帯び、また葉の表は中央の主脈が白くなって目立ちます。(2013年5月5日撮影、梼原町)

◎DSC_9799サクラ&空

●オオヤマザクラ(四万十川百名花の23)

里山に生えるヤマザクラと比べて葉、花ともに大きく、また標高の高い場所に生えます。そのため、四万十川下流域では概ね3月下旬から4月上旬にかけて、見頃になるのに対して、約一カ月後の4月下旬から5月上旬にかけて(桜前線が、青森、函館に到達した頃)満開になります。ありがたいことに、四万十川流域では3月下旬から5月上旬にかけての長い間、桜の花を観賞することができます。(2013年5月5日撮影、高知県梼原町)

◎DSC_9607ミヤマシキミ

●ミヤマシキミ

四万十川流域では標高600m以上の山地で、普通に見られます。シキミはモクセイ科の常緑高木なのに対して、本種はミカン科の常緑低木に属します。有毒植物で、花後、赤い実が生ります。(2013年5月5日撮影、梼原町)

○DSC_9643ヒトリシズカ

●ヒトリシズカ(四万十川百名花の19)

石灰岩地に顕著に多く見られる傾向があります。名は、花の姿を源義経の側室、静御前に見立てたもの。正月飾りなどに使われるセンリョウの仲間で、光沢のある4枚の葉が偽輪生(2枚ずつの葉がわずかにずれて対生)します。(2013年5月5日撮影、梼原町)

◎DSC_9819ホタルカズラ

●ホタルカズラ(四万十川百名花の26)

四万十川流域では主に石灰岩地に生え、全体に荒い毛があって、触るとざらざらします。鮮やかなブルーの花で、その色は宝石のようであり、これが名(ホタル)の由来になっています。茎は匍匐して(カズラ)、節々から根を下ろし、株を形成します。(2013年5月5日撮影、梼原町)