84プロジェクトが主催する84フォーラム 林業女子 に参加してきました。

84プロジェクトとは・・・

森林率84%。高知県は日本一の森林県です。私たち84プロジェクトは、84%の森こそが、もっとも高知の個性であると考え、「はちよん」と笑いを持って呼ぶことで、人と森とをつなぐコミュニケーションを深めていこうと、2009年8月4日から活動をしてきました。そうして12年間、小さな林業や森のことなどを楽しく勉強しているうちに時代は変わり、気づけば、日本一の森林率を誇る高知県がローカルSDGsのとっさきに立っているのです。高知県の一番の弱点でもあった森林が、一番の強みになろうとしています。県全体を「はちよん」という親しみの呼称で、森本来の役目・価値をブランディングしていく、木材のブランド力を高めるなど、日本一の森林率を誇る政策に生かしたいと願っています。

https://www.kochi-84project.jp

高知県の森林をテーマに様々な取り組みをされています。

はじめに高知県 林業振興・環境部よりSDGsと林業の考え方と「 84 」商品 ー 西岡燃料(株)の84炭、戸田商行の木を使った緩衝材木毛(もくめん)、フタガミの「はざい」、高知トップ教材の84防災チェア ー についての紹介がありました。木毛をつくっている会社は全国で一社のみで、主に県内から原木を仕入れ、贈答用果物の緩衝材として全国に販売しているそうです。また、フタガミの 「はざい」 は製材所や工務店の厄介者の端材を商品化したもので、即完売するほどの人気だとか。

本題の「 林業女子 」では、発起人である井上有加さんが登壇されました。井上さんは、京都大学で森林科学を専攻し、サークル活動でも林業に関わる中で林業の魅力を伝えるために「林業女子会」を立ち上げました。結婚を機に高知に来て、嫁ぎ先の家業の工務店をご夫婦で経営しながら、県産木にこだわった家づくりを提案されています。

「林業女子」とはライフスタイルで、川上から川下さらにはそのファンまで、林業に関わる全ての女子のことで、林業女子会では林業を既存の枠ではなく広く前向きに捉え、地域に根差しながら様々な交流を通して林業を伝えていく活動をされています。現在、国内外に26団体あり、それぞれで地域の特徴を生かした活動をしているそうです。

今回は「林業女子」のフォーラムですが、里山百姓の川村一成さんも登壇されました。

川村さんは南国市で40年農業をされています。春は孟宗竹の穂先タケノコ、シキミ、サカキの出荷。秋は四方竹を出荷、冬には門松を作っています。他にも農業を組み合わせ、家の周りのものに手を加えながら生活しているようです。このお二人の対談では、山の魅力と山のある暮らしについて語られ、最後には県産材をもっと使いやすくしてほしいと話していました。

会の終わりには、84プロジェクト理事長の梅原真さんが、「84」をみんなで言いあってもっと高知県産の木の利用を広げていきましょうと締めくくりました。

林業などの1次産業に関わる人を増やすのは産業全体の課題ですが、産業を産業に携わる人たちだけではなく、その周りで応援する人も同じ土俵で一緒に関わるという考え方は面白く、参考にしていきたいと思いました。

「84」の広がりとつながりはこれからも楽しみです。