33.ギギ

33.ギギ

ギギ科

Tachysurus nudiceps

ギギって鳴く 口ひげ4つのギギ

基本情報

【全長】

30㎝

【生息地】

中部以西の本州、徳島と高知の一部。

四万十川では1980年に中流域で川漁師の報告があるだけ。

水草が多生する砂泥底の河川中流域に生息する。

【体】

ギギ族は4種類いるが「ギギ」は4対の口ひげで見分けられる。また、一番大きくなるのが本種。

体色は黒褐色、尾鰭の切れ込みが深く、背鰭から口までの傾斜が大きい。脂鰭を持つ。

【生態】

昼は石の下やヨシに潜み、主に夜活動する。

産卵は5~8月、石の下やその隙間に粘着性のある沈性卵を産む。

胸鰭の棘を用いて「ギギ」という音を出す。

【食性】

雑食。底生動物や小魚を食べる。

【味】

琵琶湖周辺では食べられており、かば焼きが一般的。

非常に良い出汁が出るので味噌汁にしてもおいしい。

皮には独特の風味あり。

≪参考資料≫

・川の生物図典 財団法人リバーフロント整備センター

・日本の淡水魚 山と渓谷社