先月、いの町波川で「RAC川の安全教室in仁淀川2019」が行われました。RACとはNPO法人川に学ぶ体験活動協議会(River Activities Council)の通称で、川の指導者養成を全国各地で行っています。四万十川財団でも、流域の子どもたちに安全に川で遊んでもらえるように、少しでも安全な川遊びの普及が出来ればと一昨年からRACが行う講習会に参加してきました。

今回は、RACが行う川の指導者講座の中でも入門的な、アシスタントリーダー講座に参加。見学というかたちでの参加でしたが、座学と実技を通して、川で活動する際に知っておかなければならないさまざまなことをRACインストラクターの方に教えてもらいました。

座学では、川についての基礎的な知識や安全対策について、グループワークを交えながら学習。川で活動することの意義を考えながら、そのうえで川で活動する際に留意するべき事柄を教えていただきました。
さて、ここで皆さんにクイズ!
水中で最も流れが速いところは①~⑤のうちのどこでしょう?

正解は・・・②
川底近くは川底の抵抗がかかるため一番流れが遅くなります。となると一番流れが速いのは川底から遠い①なのでは?と考えてしまいそうですが、①は空気抵抗がかかるため少しだけ流速が落ちるそうです。よって、水面から2番目に近い②のところが一番流れが速い、ということになるんですね。
もし万が一川で流されたときは、なるべく水面近くの①のところを流れられるよう、ラッコ浮きの状態になることを意識しましょう。

後半の実技では実際に川に入って安全講習を実施。ライフジャケットの着用方法を教わった後、複数人での渡河の方法や、流され方及び泳ぎ方、スローロープ救助などを行いました。

当然のことながら川には流れがあります。大きな岩など、障害物だってあります。浮いたり泳いだりするにもプールのようにはいきません。どのような態勢で浮けばいいのか、どう泳いだ方が効率的なのか、何に気をつけるべきか、川で活動する際にセルフレスキューの方法を知っているのと知らないのとでは、大違いだと感じます。

今回の参加で最も学びになったのは、川で活動する際、どんなことに気をつけなければいけないかということ。現場から考えられる危険性、またそれらへの対策案、イベントを開催するうえでの体制など、イベントを実施する側が気をつけるべき点はたくさんあります。財団では環境学習の他、毎年夏休みに川遊びイベントを実施しています。こういった活動を行う際には今回教わったことを必ず活かしていかなければいけないなと感じました。

夏休みに入り、川のレジャーを楽しみたいと考えている方も多いのではないかと思います。川で遊ぶときにはどんなことに気をつけたらいいのかわからない、という方にはコレ!川で活動する前に是非一度ご覧ください。

川で活動する前に是非読んでほしい!
「水辺の安全ハンドブック」(公益財団法人河川財団)
「川田るま」ちゃんと一緒に Let’s ライジャケ・オン!
「えいじょいリバー」(公益財団法人河川財団)

安全には気をつけながら、川で楽しく遊びましょう!