滋賀県米原市で行われた、第16回淡海の川づくりフォーラムに参加してきました。前乗りしましたが、前日の11月30日(土)は、朝9時から四万十市の平野海岸で海岸清掃をして、そこから車で高知市の高知城ホールに移動、地域通訳案内士の講習会で四万十川について喋らせてもらって、特急南風で岡山へ。で、新幹線で米原入りしました。滋賀県には琵琶湖を愛する人たちが沢山いて、みなさん熱心に活動されています。毎回勉強になります。

(滋賀県提供)詳細は滋賀県HPをご覧ください

はじめに、各団体3分間の持ち時間で発表します。各団体の発表内容詳細は滋賀県のHP上に公開されている資料から転載しましたのでぜひ詳しく見てください。

ステージ発表の後は、3会場に分かれてテーブルセッション。各会場から2団体が最終選考に残ります。母体となったいい川・いい川づくりワークショップもそうですが、この会は決して取り組みの優劣を競うものではありません。みんなの取り組みを共有し、いいところを見つけあい、自分たちの取り組みに生かせるところは生かしていくところに眼目があります。私はCグループに参加しました。

その後、ポスターセッションでの復活選考をして

最終選考を経て、各賞が決定されました。本当は結果よりも、ここでの議論が大事なのですが、ホワイトボードでまとめてくれています。グラフィックファシリテーション、毎回思いますがすごいですよね。新幹線の時間が迫っていて大急ぎだったので綺麗に撮れてないのが痛恨ですが、ポイントを押さえて分かりやすくまとめてくれています。(多分後日滋賀県さんのHPにきれいな画像が載ると思いますので、そちらを見てください。)

グランプリを自分の1票が決めることになってしまい悩む総合コーディネーターの青田さん

受賞団体は以下の通りです。受賞した団体の皆さん、おめでとうございます。
グランプリのビワマスを戻すプロジェクトのビワマス調査員・木村さんは、産卵床を造成し、それまでビワマスが上れなかった堰に仮魚道を設置する活動をするとともに、県の土木事務所と交渉を重ね、本設魚道を設置するに至りました。その甲斐あって、ここ3年間の遡上数が、7~8匹から20匹、そして今年は37匹と一気に数を伸ばしています。オープンラインチャットでビワマスの情報提供を呼び掛けるなど新しいテクノロジーも活用しなが多くの市民の協力を得て調べているところも素晴らしい。結果、家棟川沿いを散歩する人たちが、川の中を覗き込みながら散歩するようになるという変化まで生じたそうです。木村さんは、ビワマスが遡上する時期になると、毎日遡上調査に行くそうですが、何がすごいって、遡上するビワマスを一匹一匹個体識別しているんです。ビワマス愛が半端じゃないですね。それがオープンチャット上で報告する周りの人にも波及し、他の人もビワマスの個を見分け始めたというからこれまたスゴイ。高畑勲さんは宮崎駿さんの作品の中でも「となりのトトロ」を高く評価していて、それは多くの子供たちの心の中にトトロを住まわせたからなのですが、木村さんも家棟川とビワマスを人々の心の中に住まわせたのだと思います。

米川よろず会議さんは、9月28日、29日に行われた「第16回”いい川”・”いい川づくり”ワークショップ in 白山手取川」でグランプリをとった団体です。地元滋賀でも準グランプリ。お見事でした。新しい技術を使って川の活動を広げる試み、つぎはどんなことをしてくれるのかも楽しみです。

小さな自然再生ネットワークさんは、この会に出るたびに他団体から新たな知見を吸収し、ブラッシュアップを重ねる姿勢が評価されました。Tabiwa Nextさんは、企画の広がりの可能性を評価されてMLGs賞。おめでとうございます。Tabiwa Nextさんについては、ご自身のブログで報告されてますので、そちらをご覧ください。

そして、会場からの応援メッセージが一番多かった団体に贈られる「応援の花咲かせま賞」は、毎年四万十川にも調査きてくれる「玉一アクアリウム」。部長になった龍之介君、明日から試験だとのこと。試験勉強も頑張って!!