
四万十川流域5市町(津野町・梼原町・中土佐町・四万十町・四万十市)では、「四万十川総合保全機構」という構成員が首長の会を作って、流域自治体が連携して四万十川の保全と振興に当たっています。私たち四万十川財団は、この会と高知県から補助金をいただいて運営しています。
今日はその総会でした。流域5市町のトップが集まって、昨年度の事業報告及び決算報告の承認、今年度の予算案と事業計画案の承認がなされました。今回は併せて、熊本県立大学特別教授の島谷幸宏先生をプロジェクトリーダーとする「流域治水を核とした復興を起点とする持続社会 地域共創拠点」との連携協定について話し合われ、協定締結に向けて事務レベルで動いていくことが決まりました。
四万十川は1級河川ですが、国土交通省の管轄が本流で行くと河口から13.6キロ区間まで、左支川後川の 10.2km 、右支川中筋川の 15.9km を合わせた総計約 40km 区間のみが国の直轄区間で、そこから上流は県管理になっている、ちょっと変わった河川です。それだけが理由というわけではありませんが、四万十川は様々なデータが不足していて、これは今後の四万十川を考えていく際の大きなネックになっています。今回の協定は、その課題解決の可能性を持つもので、四万十川の河川環境改善に向けて大きな一歩が動いたともいえると思います。まだ方向性が確認されたのみで、これからいろいろ詰めていかなければならないと思いますが、四万十川のこれからに注目していただけたらと思います。