これまでの大人塾の川漁師養成講座でシャクリ漁を学んでいただきましたが、各自のフィールドで本格的にやってみたいと思っても、まずは道具をそろえるのが難しい。そこが課題でした。

そこで、木工職人でシャクリ漁も上手な村井洋平さんにお願いし、シャクリ竿づくりの試験的な講座を開催する事にしました!ついでに試作段階の箱メガネづくりにもチャレンジしました!

それでは作り方を簡単に振り返ってみます。まずは、竿となる竹の入手から。節間が長い「川竹(矢竹)」の切り出しからです。なるべく真っ直ぐで、外径が17mm程度のものを選んで伐ります。鉄パイプを差し込むため、先端の内径が6mm以上必要になります。竹の全長は150cm程度ですが、身長やフィールドによって長さは自由に変える事が可能です。持ちやすいように、まずは節の部分を「面取り」して、ガスコンロやバーナーで「油抜き」をしながら、曲がりがあれば、まっすぐになるように矯(た)めていきます。

次に竹竿の先端に差し込む、鉄パイプとピアノ線の加工です。この二つを先端に取り付けるわけは、竹単体だと浮いてしまって扱いにくいので沈むようにするためと、段階的に細くすることで水中の抵抗を少なくし、アユを掛けやすくするためです。

鉄パイプは今回、内径3mm 外径6mm 全長1000mmのものを「MISUMI」で特注し、250mmに切り分けました。切断後、卓上グラインダーでバリと面を取ります。

ピアノ線は外径3mm 全長1000mmをモノタロウで注文しました。それを500mmに切断し、先端をゴム管に合うように加工します。

竹竿の先から節までの深さを17cmになるように調整して、鉄パイプを差し込みます。鉄パイプは、事前にぐらつきが出ない程度に2点でビニールテープを巻いておきます。下の写真を参考にしてください。

さらにピアノ線も差し込み、ビニールテープでぐるぐる巻きにして抜けないように固定して竿は完成です。

次にアユを引っ掛けるための3本針を作っていきます。動画で撮影しましたのでご覧ください。

あとは先端から「針+道糸→スナップ付きサルカン→ゴム(柔らかめ)→スナップ付きサルカン→道糸」の順に取り付けていきます。少し分かりにくいですが、下の写真を参考にしてください!

来年に向けて、もっと分かりやすいテキストにしていきたいと思っていますので、今しばらくお待ちくださいませ!