先日、四万十川上流淡水漁業協同組合のみなさんと一緒に、四万十川上流域の水生生物モニタリング調査を行いました。
今回の調査では、午前中に窪川支部、午後から大野見支部のみなさんと、それぞれの地域で川の中にどのような生き物が暮らしているのかを調べました。本当はそれぞれ別日を予定していたのですが、台風の影響でまさかのバッティング、、、。1日中川に入りっぱなしの、素敵な川日和となりました。
午前中は窪川支部のみなさんと調査を行いました。調査地点は、米奥、三堰、西川角、東川角、仕出原、大井野、若井、野地の8か所。1か所につき2つのポイントを調査するため、全部で16ポイントを手分けして調査しました。木枠で囲った範囲の石を鍬で掻きながら水生昆虫などを探していきます。今回の調査では、ヘビトンボやヒゲナガカワトビケラ、タニガワカゲロウなどを確認することができましたが、増水の影響か、全体的には生き物の数が少ない印象でした。




そんな中、特に熱心に採集していたのがヒゲナガカワトビケラ。漁協の皆さんは、翌日に米奥小学校の児童のみなさんと「ハヤ釣り体験」を行う予定とのことで、その餌となるヒゲナガカワトビケラを、モニタリングと並行して一生懸命集めていました。翌日のハヤ釣り体験は子どもたちに楽しんでもらえたようでよかったです。
さて、午後からは大野見支部のみなさんと合流し、5か所でモニタリング調査を行いました。
大野見では、先日の台風による大水の影響を川のあちこちに見ることができました。増水によって川の地形が変わり、以前は歩いて渡ることができた場所が、今回は深くなっていて渡れないほどになっているところも。実際に川に入って調査することで、増水によって川底の石や流れが変わり、川の姿そのものが大きく変化していることを体感しました。




水生生物も、大水の影響があったためか、やはり全体的に少ない印象。ナガレトビケラなどのきれいな水に住む生き物もいましたが、ヒラタドロムシやキイロカワカゲロウなど、四万十川では少し汚れた水質を好む昆虫が多く見られました。一方、例年は多く確認されるマダラカゲロウが、今回は少ないように感じました。
今回の調査では、同じ四万十川上流域でも、場所によって生き物の種類や数に違いがあること、そして大雨や増水によって川の環境が大きく変化することを改めて感じました。水生生物は、川の環境を知るための大切な指標のひとつです。これからも地域のみなさんと一緒に調査を続け、四万十川に暮らす生き物たちの変化を記録していきたいと思います。
