オオウナギ

ウナギ科

Anguilla marmorata

驚くほど巨大なへそ天ウナギ

基本情報

【全長】

2m

【生息地】

関東以南の日本各地。南西諸島。南にいくほど分布が多くなる。

清浄な河川の上流~中流の転石が多いところに生息する。しかし、全体的に生息数は少ない。

【体】

幼魚時の体型はウナギと大差ない。成長に伴って太さが増す。体色は淡黄色で、不規則な褐色斑が散在する。腹部は黄白色。

四万十川のオオウナギはその斑点の特徴から「ゴマウナギ」と呼ばれる。

非常に大きくなり2mを超えるのも珍しくない。寿命は長く、40年ものも知られている。

【生態】

ウナギとほとんど一緒であるが、ウナギと分布域が重複している地域では、ウナギが潮汐の影響のある汽水域に、本種は淡水域に棲み分けをしていることもある。また、ウナギよりオオウナギの方が南方性である。

日中は岩陰や木の根の下に穴を掘って棲み、夜になって動き出す。

産卵もウナギと同じく海域で行われ川を降下する。稚魚はレプトケファルス形体で海を漂い、シラスウナギ(約5㎝)で海岸から川へのぼっていく。

長時間休むときはあおむけになる習性がある。

【食性】

肉食。魚類、エビ、カエル等を食べる。

【味】

一般的には食用にされないが、食べることはできる。

しかし、脂が多いためウナギより味が落ちる。

台湾では滋養強壮に効くとされ、国内でも薬用として食べるところもある。

 

≪参考資料≫

・川の生物図典 財団法人リバーフロント整備センター

・四万十川の魚図鑑 いかだ社

・web魚図鑑

https://zukan.com/fish/internal588

・private aquarium

https://aqua.stardust31.com/unagi/unagi-ka/oo-unagi.shtml

・市場魚類図鑑

https://www.zukan-bouz.com/syu/