今年度の四万十川大人塾の第3回目は、われわれも初めての企画となる「コロバシ漁」です。

講師には、ベテラン川漁師、森健介さんを迎えました。森さんには事前取材も行い、その知識や経験が詰まった話は、コロバシ漁の予習としても大変勉強になる内容でした。

一日目は、まず、コロバシを手作りするところからスタートしました。木工初心者が多く、苦戦したり失敗したりする場面もありましたが、講師やサポーターの手助けで完成までこぎ着けました。

完成したコロバシは四万十川の本流(入田)に仕掛け、翌日の日曜日、期待を胸に引き上げました。塾生の仕掛けには、残念ながらウナギの姿はありませんでした。サポーター参加の卒塾生、吉本さんのコロバシにはウナギが入っていて、意気消沈しかけていた現場は一気に盛り上がりました。

また今回は、森さんが提供してくださったテナガエビも加わり、ウナギといっしょに炭火で焼いていただきました。川の恵みをその場で味わう時間は最高のひとときとなりました。

参加者からは、「道具の作成から、ウナギが入るためのノウハウ(木の種類、水につけておく、入り口を川下に向ける、入り口付近の石は触らないなど)を教えていただき大変役に立った」といった声や、「伝統漁法を教えてもらう機会が限られる中で、財団のような仲介者がいる意義の大きさを感じた」という感想が寄せられました。また、「仕掛け作りを一から教えてもらえ、再現できる作り方だったのが良かった」「『秘伝の返し』を知れて勉強になった」といった実践的な学びへの評価も多く見られました。

さらに、「コロバシ作りから教えてもらえた上に、作ったコロバシまでいただけてとても嬉しかった」「随所に森さんの工夫が込められており、その理屈も直接聞けたことが貴重だった」といった声もあり、単なる体験ではなく、技術と理解を伴った学びの場として受け止められていました。「まずは作ったコロバシで鰻を1匹獲るところまでやりたい」という意欲的な感想も印象的でした。

第3回の大人塾も、仕掛けづくりから設置・回収、そして食までを一連で体験してもらい、四万十川の自然と人の営みのつながりを体感する回となりました。次回は投げ網実践編。塾生たちの活躍にご期待ください。