四万十高校で「石積み」の授業を行いました。四万十高校といえば、自然環境コースの現3年生(出場当時は2年生)が、昨年の第3回石積み甲子園に出場し、初出場で準優勝という成績を収めたポテンシャルの塊でしかない高校です。

今回は、1・2年生を対象に、石積みについて学ぶ授業を2回にわたり行いました。四万十川流域の自然や文化と深く関わる「石積み」という技術に触れ、その価値や面白さを知ってもらうことを目的としたものです。準優勝メンバーの3年生にも参加してもらいたかったのですが、今回は他の授業と重なり断念、、、。昨年の体験談は、またいずれ後輩たちにも共有してもらいたいですね。

第1回:石積みを知る(座学)

第1回目の授業では、座学形式で石積みについて学んでもらいました。

まず、石積みの持つメリットや魅力についてお話しし、自然素材を活かした構造物としての合理性や、長い時間をかけて受け継がれてきた地域の知恵としての側面を紹介しました。また、石積みには基本となるルールがあることも説明しました。

  • ① 石を長く使い、奥に傾くように置くこと
  • ② 積み石の後ろにぐり石を必ず詰めること
  • ③ 3点以上に当たるように置くこと

これらの基本を理解することが、美しく安定した石積みにつながります。

3年生が出場した昨年度の石積み甲子園の映像も見てもらいました。競技の様子を見ることで、生徒たちはチームで取り組む楽しさや真剣さも感じ取っているようでした。


第2回:石積みを体験する

2回目の授業では、実際に石積みを体験してもらいました。

今回は農業用コンテナでミニ石積みを作り、石積みの基本ルールを実践的に学んでもらいました。

生徒たちには3〜4人のグループに分かれて作業を進めてもらいました。どのグループも、石の形や向きをよく見ながら試行錯誤を重ね、「ここはどう置いたらいい?」「この石いけそうじゃない?」といった会話が自然と生まれ、和気あいあいとした雰囲気の中で、積むことの面白さを感じてくれているようでした。

グループごとに石の選び方や積み方に個性が出ていて、たくさんの石を慎重に積んでいるグループもあれば、大きな石をうまく組み合わせているグループもありました。女子チームは見た目の美しさも気になるようで、高さを揃えながら石を積んでいる様子が見られました。

最後に出来上がったそれぞれの石積みをみんなで見比べてもらい、それぞれの良いところを発表してもらいました。どのチームも3つの基本ルールを意識しながら積んでくれており、とても上手に積めていました。なかには、「ここはこうしたらよかったかも」と振り返る生徒もいたので、今後さらに石積みのスキルを磨いていってくれるのではないかと思います。


四万十高校では、石積み用の砕石も学校で準備されており、日常的に石積みに触れることのできる環境が整えられています。今回の授業を通して、生徒たちが石積みという技術に興味を持ち、その奥深さや楽しさを少しでも感じてくれていれば嬉しいです。

石積みは、自然との関わり方や仲間と協力する姿勢にもつながっていくと思います。今後もこうした体験を重ねながら、石積みへの理解と関心がさらに深まってくれればいいですね。

四万十高校の皆さん、ありがとうございました。