東京は大手町で開催された、自伐型林業推進協会5周年記念「ZIBASTU林業新時代」 に参加してきました。自伐推進協ができてもう5年になるんですね。高知の枠を飛び出してすっかり全国区になりました。地元高知がモタモタしている間に他県の取り組みの方がすっかり進んでいたりします。

第1部「my林業を語る」

第1部は中嶋健造さんと梅原真さんの講演「my林業を語る」。 中嶋さんの講演には自伐型林業の今日的意義についてであり、常日頃中嶋さんが主張する内容とほぼ重なっていますので、詳しくは自伐協HPをご覧下さい。

梅原さんの話は、自伐の流れを加速するためにも、対立軸を作らずに進めていきませんかというもので、その観点から自伐型林業をデザインするというものでした。その提案の1つが、「自伐」という名前が怖いので、「ファミリー林業」って名前にしませんかというもの。事務局に即却下されたそうですが、それならばということで梅原さんが出してきたのが「my林業」。でも、本当はファミリー林業の方がいいと言っていました。

第2部「ZIBATSUで暮らす・働く そして生きる〜広がるローカルグループの環〜」全国で活躍する自伐型林業地域推進組織メンバーたちを迎えて

全国で活躍する自伐型林業地域推進組織メンバーたちを迎えて、全国各地の自伐林家からの報告がありました。

・北海道ニセコ町 澤田健人さん
元美容師。地域おこし協力隊としてニセコに。「なんか林業って自分でできるらしいよ。」という話を聞いて自伐の世界に。四万十モリモリ団の梢ちゃんの「機械があれば女性でもできます」ということばに背中を押されたそうです。
※梅原さんのコメント:「間伐で散髪しましょう。」
 
・岩手県釜石市 三木真冴さん
復興支援で釜石に。地域経済の自立の観点から自伐の世界に。釜石では椎茸、漆、養蜂と組み合わせた展開があるそうです。自伐材で復興住宅を作ることもしているそうです。

・鳥取県智頭町 大谷訓大さん
ヒップホップの人。髭に憧れてお父さんの育毛剤を顔に塗っていたら生えた髭を大切にしているが、そんな自分を世間が受け入れてくれず、居場所が家にある40ヘクタールの山だったことからこの道へ。智頭町の強力なバックアップっもあり、「智頭ノ森ノ学ビ舎」を開設。会社経営もしており、ホップの栽培やタンコロ(切り株)を薪にしたりしているそうです。
※梅原さんのコメント:ヒップホップからホップの栽培に。アメリカで何してたんですか?ー冒険です。

・島根県津和野町 田口壽洋 さん
自伐型林業を進めていく地域おこし協力隊として津和野へ。実は海の方が得意。というのも水産庁と一緒に魚を食べるような仕事をしていたが、67パーセントが山であることに気づき山に入った。津和野は町をあげて自伐を推し進めていて、3年で道を15000メートル入れ、25ヘクタールの山から年間1200立米の材を搬出している。また、津和野はワサビのブランディングも進めている。田口さん自身、今現在は、地域経済の循環を視野に入れた活動を始めているそうです。
※ 梅原さんのコメント:ここまで聞いてきて、森+αが大切なのがよおくわかった。中島健造からあまりこういう話出てこないけど、どう思ってんの?

ーー中嶋 : 言うてますよ。(神田注:確かに言っています)

・島根県津和野町 石田祐佳 さん
田口さんの後輩。元地域おこし協力隊。元SEの経験を活かし、アジア光測の計測結果を使い山のデータを作ったり、補助金の申請等の事務方を請け負ったりしている。国の補助制度を使った地域林政アドバイザーもしている。
※梅原さんのコメント:地域林政アドバイザーって?この写真のデータって、どうつかうの?

このあと、梅原さんを交えてのトークセッションおよび会場からの質疑応答の時間がありましたが、その中である参加者から 2017年12月20日に開かれた国連総会で今年から2028年までの10年間を「家族農業の10年」とすることが採択されていることが指摘され、その意味で自伐型林業にかかる期待は大きいとの意見がありました。

それに梅原さんは激しく反応。 

「 ーーー 今、『家族』っておっしゃいましたよね?・・・・・・ねっ。やっぱりファミリー林業にした方がいいんですって。国連もそう言っているんですよ。事務局、もう一度考え直してください。」

もしかしたら5年目にして組織の名前が変わるかもしれません。いずれにしろこの動きをこれからも注視していきたいと思います。


PDF