津野町立津野中央小学校の3・4年生のみなさんと、源流域の四万十川で環境学習を行いました。本当は6月に予定していたのですが、予定した日が雨続きで延期に延期を重ね、5回目の正直の今回、やっと実施することができました。子どもたちも待ちに待った環境学習ということで、とても楽しみにしてくれていたようです。

この日の天気は快晴。今まで雨続きだったのが嘘のようです。でもさすが源流域、水温は低くひんやりしてとっても気持ちいい。子どもたちも早く川に入りたくて仕方ないようでした。今回は、いつも行っている水生生物調査と併せて、水中の水平方向の透明度を図る清流度計を使った調査も実施しました。清流度計の調査では、約10m先の目印を確認することができ、子どもたちにも実際に水中の様子を見てもらいました。ほんとはもっと距離を延ばせそうだったのですが、大きな岩などの視界を遮るものもあったため、今回は10mほどで断念。本当はもう少し遠くまで見えたのではないかなと思いますが、子どもたちにも十分きれいな川だと伝わったのではないかと思います。

さて、いよいよ水生生物調査です。源流域ではどんな生き物が登場するでしょうか。事前に行った授業で伝えた通り、子どもたちは流れの速い場所や砂が多い場所、草むらのほうなどいろんな場所で石をはぐってみたりして生き物を探してくれました。生き物を見つけるのもとっても上手で、ほとんどの子がすぐに水生昆虫を見つけられたようでした。

今回捕まえた生き物は以下の通り。さすがは源流域、スコア値9の生き物がたくさん見つかりました。他の地域ではめったにお目にかかれないヨコエビも発見!源流域の四万十川は本当にきれいな水が流れているんだなということがよくわかりますね。

そしてなんといっても、源流域で忘れてはいけないのが、せいらん(標準和名カワノリ)。四万十川ではここだけにしか生えない、清流を象徴するとっても貴重な川ノリです。石灰岩質で、かつ水温が年中15度前後で変化しない、きれいな水でないと育たないと言われています。そんな貴重な川ノリも今回見ることができました。子どもたちにはぜひ、ここはせいらんが生えるような特別な場所なんだと、四万十川を誇りに思ってもらえたら嬉しいなと思います。