解禁前の5/11に実施した投げ網漁(基礎編)では、四万十川河川敷の芝生の上で、山崎さん・生川さんに「両手投げ」や「いろは」を教えていただきました。7/1の網漁解禁後、塾生さんの何名かが自主的に投げ網漁に取り組み、メキメキと腕を上げていきました。大人塾のグループLINEには、見事な釣果報告もあり、大変盛り上がっておりました。
そして満を持して今回「実践編」です。基礎編との大きな違いは、「片手投げ」にチャレンジすることです。片手投げをマスターできると、腰くらいの水深まで網を振り回すことが出来るので、広範囲(深場)に攻める事が出来ます。それから、両手投げより遠くに飛ばせたり、アユを見つけたらすぐに投げる事が出来たり、もう片方の手に石を握って、網を投げた後に石を放ってアユを追い込むことも出来ます。マスターできると釣果がグッと上がります。
ただ難点としては、最初は網が開かず「だんご」のまま飛んで行ってしまい、網ももつれて、心が折れて挫折しやすい事です。弧を描くように網を広げるには訓練と根気が必要です。そしてまずは何より、正しい師匠につかなくてはなりません。

そこで今回の講師は、右腕1本(片手投げ)で、ひとシーズンに100~300kgのアユを獲ってしまう永野さんです。今年は7月だけで84kg。8月には59kgのアユを獲って、200kgを越す勢いです。また投げ網づくりの名人でもあり、四万十川流域になくてはならない存在です。(※いずれ、投げ網づくりの講座も開催したいと思っています。)
まずは、永野さんに釣果をあげるためのコツを教えてもらったり、質疑応答を行いました。貴重なアドバイスをいくつかここで共有したいと思います。参考にしてみてください!
・目線が大事。アユばっかり見ているとアユの上に網が落ちてしまう。アユの2m向こうを見る事。
・弧を描くように投げる事も大事だが、アユの追い込み方も大事。人間の足音が一番効果的。
・アユは、基本的により深いところや上流へ逃げようとする。それをふまえて投げる事。
・小さい石には小さいアユがいつき、大きい石には大きいアユがいつく。
・跳ね方でアユの大きさが分かる。大きなアユは、ポコッとアワが出るだけの時もある。
・日陰になると河岸に寄ってくる。日が沈んでからがチャンス。日が高いうちは深みや陰に居る。
そして、いよいよ片手投げのお手本を見せていただきました。見事に弧を描いています。
本日の釣果はご覧の通り!
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皆さん、熱心に日が暮れるまで、練習を行い、1kg以上のアユが獲れました。そのアユは、一番遠く(尼崎市)から来てもらっている塾生さんに持って帰ってもらいました。

みなさん、お疲れさまでした。10月15日の漁期一杯、たくさん投げて、たくさん獲ってくださいね。