四万十市立竹島小学校の5.6年生に授業に招いてもらいました。総合の時間に四万十川について調べる中で出てきた疑問に答える授業です。質問の中には、四万十市の環境対策も含まれていたので、いつも四万十市の水辺の楽校でお世話になっている四万十市環境生活課の上原孝行さんにも来てもらいました。

子供たちからはいろいろな質問をもらいました。

  • 「自然の宝庫」と言われていますが、本当ですか?
  • なぜ水質が悪くなっているのですか。
  • 四万十川の環境はどんな感じですか(今現在)
  • 汚れている場所はどこですか。
  • きれいな場所はどこですか。
  • 年間のゴミの量はどのくらいですか。 
  • ゴミを減らす対策はどんなことがありますか。 
  • 生き物への影響はありますか。 
  • 水質を保つ対策はしていますか。 
  • 川が緑なのはなぜですか。きれいな証拠ですか。汚いということですか。
  • 四万十川は魚たちが住みやすい環境なのか。
  • 生物の量は減ってますか。 一番減っている生き物は何か。 
  • いま絶滅しそうな魚はいますか。
  • 一番増えている生き物は?
  • 四万十川の外来種は?
  • 四万十川の生き物を維持するために、僕たちにできることはありますか。
  • 生き物を守るために取り組んでいることはありますか。

一つ一つに答えるだけでも大変ですが、その中で一つだけ、私たちと子供たちのやり取りをご紹介します。

「生き物が減ると、私たちの暮らしに影響があるのか?」

簡単なようでいて難しい問題ですよね。「 生き物=たべもの 」の図式でいえば、もちろんあるし、それが一番分かりやすいでしょう。でも、それだと食べられる生き物さえいればいいということになってしまいかねません。別に川が汚れようと海が汚れようと、養殖して食べるから無問題。生きものがいなくなって、何がいけないんだろう?何か困ることはあるのかな?

子供たちとやり取りしながら、最終的に提示したのが下のスライドです。

養老孟司先生の受け売りなのですが、これが環境保全の要諦だと思います。今目の前に見えている環境が私たちの身体を作っている、つまり、周囲の環境と私たちの身体は同じものだと思わなければいけないということです。そしてその根っこには、「自然のすべてを人間がコントロールすることは不可能だ」という謙虚さがいるのだと思います。

竹島小学校5.6年生の皆さん、授業に呼んでくれてありがとうございました。また一緒に勉強しましょうね。