四万十川の魚　１００　ゴマフエダイ

52.ゴマフエダイ

フエダイ科

Lutjanus argentimaculatus

淡水にも入る珍しいフエダイの仲間

【全長】

65cm

【生息地】

千葉県以南の日本各地。夏期、幼魚は河口のコアマモ場で少数見られる程度。

【体】

タイの仲間をやや細くしたような体形。

幼魚時は体側に濃褐色と黄褐色の横縞があり背ビレと腹ビレの大半及び尻ビレの一部と眼の周りが朱色をしている。

成魚では全身が赤褐色になる。

幼・成魚ともに眼の下に瑠璃色の縦条がある。

幼魚は「レッドフィンナンダス」という鑑賞魚の名前を持つ。

【生態】

全長50㎝までの個体は河口や汽水域にも回遊。

高水温になると幼魚は純淡水まで遡上する。フエダイ科の中では純淡水に行くものがいないため非常に珍しい。

【食性】

肉食性。活きた小魚やエビなどを好む。両顎に犬歯を持つ。

【味】

大型のフエダイで、白身として味が非常に良い。

美味しいためやや高価に取引される。

シガテラ毒に注意！！！