今年、四万十町松葉川地区に約30年ぶりに青年団が復活しました( 高知新聞 9/12記事 )。過疎が進む地元を盛り上げようと30~46歳の8人で結成し、その活動の第1弾が今回の沈下橋アートイベントです。 地域、地元の米奥小学校、窪川高校生、大学生、アーティストが一緒になって生み出したその新たなイベントを体験してきました。

小学生がガイド役 一斗俵ツアー

はじめに、米奥小学校の児童による一斗俵ツアーがありました。子ども達が知っていること、調べたことを説明しながら案内してくれました。その中でのやりとり。

(参加者)「ここで鮎をみたことはありますか?」
(児童) 「見たことはありませんが、給食にアユが出てきてたことはあります」

米奥小学校は全校児童16名の小さな学校ですが、多くのお客さんの前で堂々と案内が出来ていてすごいと思いました。

ペイント作品づくりWS

小学生ガイドによるツアーの後は、ワークショップ「いっとひょうの魅力を描こう」。大学生指導のもと、子ども達が思い思いの絵を描きました。

高校生がガイド役 アート作品ツアー
窪川高校クリエイティ部による作品 お米が蛍光ペンキで描かれています

夕方近くなってから、今度は高校生がガイドを務めるアートツアーがありました。案内してくれるのは窪川高校クリエイティ部の3人。一斗俵沈下橋の上流・下流に架けられた作品は彼女たちの手によるものですが、これだけの大きな布にペンキで絵を描いた経験がなく、バランスを取るのが難しかったそうです。製作期間もタイトだったそうですが、満足のいく仕上がりになったとのことでした。

青年団による 夕闇のツアー

日が落ちてからは松葉川青年団によるアートツアー。同じ作品が、時間を変え、光を使って見せることで、全く違った楽しみ方が出来ます。

高校生が描いた絵も、ブラックライトに照らされてとても綺麗だったのですが、残念ながら光量が足りず綺麗に写りませんでした。残念。

一斗俵沈下橋は四万十川に現存する沈下橋でもっとも古い沈下橋で、重要文化的景観の重要構成要素でもあります。文化的景観の活用という側面も視野に入れながら、これからこのイベントがもっと大きく育っていくように、私たちもお手伝いできたらと思います。