テナガエビを獲る。

1日目 7月3日(土) ずっと曇り

さて、四万十川の大人たちが四万十の川漁を学ぶ第2回目。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、6月に予定していた第2回の予定が伸びて7月になりました。なんと、7月は2回も開講されます!

梅雨真っただ中、またしても、天気にヒヤヒヤしていましたが、予定通りに進みました。1回目の反省を踏まえて、もし、雨で何もできない時のために・・・今回は・・・「雨天限定の放課後企画」を準備しておりました。ちょっと楽しみだったのですが、これはまた別の機会に☆

今回の講師は

西土佐津野川在住の四万十リバーマスター

岡村 猛 (おかむら たけし)さんです。

ビール大好きたけさんです。アンパンマンに似てると言われます。

1日目のメニューは

①エビ筒作り

②エビ筒を川に仕掛ける

です。

エビ筒の説明中の岡村さん

エビ筒を作る

毎回、10人参加の講座ですが、今回は予定変更したこともあって、仕事などで参加者が5人でした。エビ筒作りの準備のために、塩ビパイプを20本以上切っておいたので、参加者の皆さんには好きなだけ作ってもらいました!

エビ筒の作り方は、たくさんの工夫が詰まっています。

エビ筒作り開始!

エビ筒は、塩ビパイプ30~40㎝程の長さのものに仕掛けを取り付けていく構造になっていて、エビが餌に誘われてエビ筒の下から入って、返しがあるので出られなくなるという仕掛けです。

①コジタを作る。

コジタとは、エビが入ってくる入口の仕掛けです。

コジタを型に沿って切る。

鉢植えの底に敷く、黒いプラスチックのネットを扇状に切って、親指一本くらいの通り道を作って円錐にし、塩ビパイプと繋げます。通り道が、塩ビパイプのちょうど真ん中に来るようにしたいのですが、調整が難しい。通り道が壁に当たってしまうと、エビが逃げてしまいます。電動インパクトで塩ビパイプの周囲に3㎝間隔で穴をあけ、その穴とコジタを細い針金で縫い合わせます。これで、コジタの完成!

塩ビパイプに穴をあける
コジタを円錐にして合わせる
コジタと塩ビパイプを針金で縫い付ける

②蓋を作る。

コジタをつけた反対側に、植木鉢の皿を蓋にしてつけます。この皿が、まさにシンデレラフィット!メーカーによって合う合わないがあり、探すのが大変でした。4号の深皿で、エビが怖じないように暗い色がベター。

この蓋に、水が通るように穴をあけます。

一カ所だけ、塩ビパイプと蓋を針金でつなぎ、その反対側に太い輪ゴムとひっかけを取り付けます。

植木鉢の皿に穴をあける
蓋と塩ビパイプをくっつける

③エサ入れを作る。

エサ入れもシンデレラフィット!ゴルフクラブのプロテクターを7、8㎝に切って、そこにペットボトルの蓋を入れます。それが、程よい圧着力で、簡単に取り外しができます。これを考えた人はすごい。

(余談)プロテクターを探すために、四万十市のスポーツ店に行きましたが、このお店では、エビ筒作りのために買う人ばかりで、本来の目的で購入されるのは年一回だとか。「プロテクターが欲しい」と言ったら、「あ~エビを獲るのね」と即答。「ちゃんと名前で言われたのは初めて。いつも、黒くて長い穴の開いたやつとか言われる。」と言ってました。

このエサ入れを蓋の部分に取り付けて、持ち手を付けて、エビ筒完成です!

1個作り終わると、かなりスムーズになり、一人4個作った人もいました。

このエビ筒は、売っているわけではなく、全て自作です。作り方がどこに書いてあるわけでもなく、人から人に伝わっていったので、誰がこんなに工夫を凝らして作ったのかわかりません。

昔は、1日に30個も作ったとか。このエビ筒を大量に仕掛けるせいで、エビが根こそぎ獲られてしまったと岡村さんは言っていました。川エビの減少によって、今では、一人70本までという決まりがあります。また、漁期も設定され、4月1日~8月31日までになっています。

エビ筒の作り方は↓

エサは何?

エビ筒に入れるエサは、「米ぬか」です。今回は、においを出すために「さなぎ粉」も一緒に混ぜます。人によってはつなぎとして「赤土」を混ぜる人もいますが、基本的には米ぬかだけで大丈夫です。

米ぬか

米ぬかはコイン精米所に行けば無料でとっても良いところが多いので、そこで調達します。さなぎ粉は釣り具屋に行けば売っています。赤土は、山に行けばありますが、私有地が多いので知り合いからもらいましょう。

米ぬかとさなぎ粉を混ぜ、少量の水を加えて粘りを出します。水を入れすぎると固まらず、エサが流れてしまいます。

それにしても、さなぎ粉のにおいが強烈!エサ入れに餌を入れますが、手ににおいが残ります。

米ぬかとさなぎ粉を混ぜる

エビ筒を川につける

さて、できたエビ筒をもって川に行きます。予定していた場所に他の漁師さんがエビ筒をかけているようなので、急遽、別の場所に案内してもらいました。

川へゴー!!!

河原も広くてロケーションも素敵!!!泳ぎたくなる川です。

作ったばかりのエビ筒に餌を入れて、つけていきます。つけるときに大事なのは、コジタを下流側にすること!エビは餌のにおいを嗅ぎつけて下からやってくるので、これが逆だと全く入りません・・・。そして、動かないように、平べったく長い大きな石をエビ筒に置きますが、エビは少しの変化でも察知するので、エビ筒近くの石やエビ筒の下の石は触らないようにします。

川で餌を入れる

各自、1個目は岡村さんに、ここは獲れるぞ!という場所を教えてもらいながらつけ方を練習し、2個目以降は自分で考えてここだ!という場所につけてもらいました。ちょっと深いところ、浅いところ、流れがあるところ、砂地・・・いろいろな場所に仕かけてもらいました。

どこにつけるか・・・?
大きな石をエビ筒に置きます
下からエサが流れ出て、すでに魚が寄ってくる
つけた場所の目印
上流にもつけてみる

全部で20個。どうなったでしょうか。

「獲れますかね?入らなかったらどうしよう。」という不安の声もありながら、2日目に期待です!

つづく


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