土佐民俗文化研究会が主催の四万十町民具見学会に参加してきました。普段展示されていない古い農機具や生活雑貨が見られるとあって興味津々です。

訪れたのは四万十町の大道中学校。休校になった校舎にたくさんの民具が保管されています。中には大きな鋤や唐箕などの農具や、古いテレビ、椎茸乾燥機などが所狭しと置かれていました。道具類は木製のものが多く、昔は何でも木で作っていたんだなあと感心。鋤などの農具には地域で違いがみられるとのことで、高知県は右反転、他県は左反転のものが多いそうです。保管された鋤は右反転のものが多く、高知県の特徴にあっていました。その他に養蚕で使われていた「エビナ」と呼ばれる道具は、高知県は四角いものが多く、愛媛には丸い形のものが多いそうですが、大道には丸い形のエビナも保管されていました。愛媛県境に近い地域なので、愛媛で農具を仕入れることもあったのかもしれないですね。

見学会を主催した土佐民俗文化研究会の梅野さん(持っているのが丸型のエビナです。)

続いて訪れたのは四万十町立昭和中学校。こちらは2015年に休校となり、その校舎に民具を保管しています。こちらには大きい民具が集められており、中には神社の木彫りや船を漕ぐための長い櫓もありました。また、水害の記録が記された板も保管されており、皆さん興味深そうに観察されていました。

最後に訪れたのは、四万十町民俗資料館。普段は開放していませんが、ここには個人の方が収集したたくさんの民具が展示されています。中に入ると、ここもさまざまな民具が保管されていました。川漁に関するものもたくさん展示されていて、今では使われなくなったものがこうやって残っているのはとても貴重だなと感じます。保管し続けるのは大変かもしれませんが、貴重な資料としていつまでも残していってほしいですね。

今回の見学会で、昔の人々は身近な材料を使って、試行錯誤を重ねながら何でも自分で作って農業や漁業に勤しんでいたのだと改めて感じました。また、材料、形など様々に特徴があって、四万十川流域の人々が山や川をどのように利用してきたのか、周辺の文化がどう影響しているのかなどなど、いろんなことが民具を通して見えてくるんだなとわかりました。民具って面白いですね。あなたのおじいちゃんおばあちゃん家にある、何気ない古い道具からも、地域の特性だったりが見えてくるかもしれません。民具からどんなことが読み取れるのか、これから少しずつ勉強していきたいなと思いました。