今年度第2回目の四万十川すみずみツーリズム連絡会を四万十町にて実施しました。四万十川すみずみツーリズム連絡会(通称:すみずみ)とは、農家民宿や農家レストランなど、四万十川流域の何気ない日常を体験できる施設が集まり、流域全体での観光振興に取り組んでいる団体です。

四万十川すみずみツーリズム連絡会は、平成初期のグリーンツーリズムが流行ったころ、滞在型の観光を推進し、四万十川流域の活性化につなげようと、個人経営の小さなお宿や体験施設が集まってできました。発足から20年が経とうとしている今、四万十川流域を訪れる観光客も変化し、すみずみの会員施設も高齢化が進むなど、会を取り巻く状況が変わってきつつあるなと感じています。そんななかで、だんだん会に出てくるメンバーも固定化し、活動もマンネリ化になるなど、すみずみの勢いも弱くなってきているのが正直なところです。そこで今回の会は、今後もすみずみが四万十川の観光に貢献していくために、会員にとって必要な会であるために、何を変えていくべきなのか、どういう会になったらいいのか、ざっくばらんに話し合う機会にしました。

まとめとしては、やはり今のすみずみにあまりメリットを感じない、目的がわからず、自分がこの会のために何をしたらいいかわからない、予算が少なくできることに限界がある、などの課題が出た一方で、横のつながりを持てることは大事であり、会員同士で話ができることが息抜きになっているとの声もありました。また、今後すみずみに求めることとしては、お互いの宿の特徴や、宿泊予約の状況などの情報を共有し、横の連携を強めていくこと、すみずみが仲介役となって観光客に地域のお祭りや四万十の文化を体験してもらうことなどがあげられました。そこで、これらの意見を踏まえてより良いすみずみにしていくため、補助金の申請も見据えた5年間の事業計画を作成すること、役員で全会員を訪問し、すみずみへの考えをヒアリングすることを実践していくこととしました。この件については、近日中に役員会を設け、協議しながら進めていきたいと思います。

これからも、たくさんの方に四万十川流域の魅力を伝えるお手伝いができるよう、すみずみで何ができるかを今一度考え、会員さんにとって必要な存在になれるようにブラッシュアップしていきたいと思います。