小野 雄介(おの ゆうすけ)

小野 雄介さんの基本情報
・大分県出身
・昭和54年生まれ
・元四万十町地域おこし協力隊(大正地区)
・四万十川すみずみツーリズム連絡会 会長
小野 雄介さんってどんな人?
協力隊OBで、土佐大正の駅前でゲストハウスをやっていて、財団が事務局を務める「すみずみツーリズム」の会長をやってもらったり、とってもお世話になっている事は分かっていましたが、今回、取材してみて随分印象が変わりました。


まず驚いたのは、ここは学童保育かと思うぐらい、次々と子ども達が訪れては、「小野さーん、○○してかまん?」と遠慮なく店の奥に消えていくのです。遠慮を感じないのは、きっと小野さんの大きな器がそうさせるのでしょう。

子ども達は小野さんのところでいろいろな事を学んでいくようです。今ではめっきり見かけなくなった駄菓子コーナーがあるのですが、自分で計算が出来るようにと、5円単位で区切られた値段シールが貼られていて、合計金額を自分で計算して精算するシステムになっていました。こうした日常の中で体感を伴う学びっていいと思いませんか?子ども達が店に来るようになったきっかけも、この駄菓子コーナーを設置してからだそうです。今では駄菓子だけでなく、保護者の要望で文房具も置くようになったそうです。過疎地ならではの問題で、急に切らした場合などは、往復1時間かけて市街地(窪川)まで買いに走る必要があるからです。さぞ親御さんも助かっている事でしょう。
他にもあります。それは外国人観光客が宿泊していた時の事。
子ども達が「かくれんぼをやりたい!」と言ってきたそうです。普通の宿ならお客さん優先だと思うのですが、そこは小野さん。お客さんと交渉してOKが出たらかまわないという対応を子ども達にしたそうです。そこには、地域の子ども達の成長や、外国の人に臆さないようにとの願いがあるそうです。
気になる結果ですが、OKはもちろんのこと、お小遣いまでもらえたそうです。貴重な経験だと思います。

店に訪れるのは、子供だけではありません、近所の「お姉さま(!?)」も、タブレットが使えなくなったと小野さんを頼ってくるのです。小野さんもその道のプロではないのですが、あーでもない、こーでもないと悪戦苦闘しながら何とか解決。「いっつも助けてもらうがよ」と帰って行かれました。
また暫くしてフラーッと現れたのは、近くの福祉作業所で働く青年。最初は子ども達のお世話を手伝っているのかなと思いましたが、小野さんに聞いてみるとどうやらそういう訳ではなく、「子どもと一緒にいるのが、ただ好きで来てるんですよ」と教えてくれました。人を分け隔てなく受け入れる小野さんのあったかさを感じました。
取材させてもらっている間だけでもたくさんのお客さん!?が訪れてきましたが、小野さんは「みんなに気軽に入ってもらえるから駅前で良かった。」と言います。地域住民との距離感や規模感も、小野さんの感覚にフィットしているそうです。大正という街がとても気に入っている様子でした。
それは宿のコンセプト、「地域まるごと宿」「四万十と友達になる」にも表れています。食事や買い物なども地域のお店に行ってもらい、そこでしか味わえない地域の人とのふれあいを楽しんでほしいそうです。大正という地域には、奥に入ると中津川や下津井など隠れた名所があり、そうした場所に2軒目、3軒目の宿を持ち、大正全体でお客さんを受け入れられる仕組みにしたいんだそうです。
また大正という街は、サイクリストにとって地理的にちょうど良い場所にあるので、高知市内からきたサイクリストが一晩泊まって、次なるスポット(中村、土佐清水、足摺、宇和島…)を目指すための拠点となる宿にもしたいそうです。
そんな小野さんのご出身は大分県豊後大野市。家から300mのところに1級河川の大野川が流れ、四万十川と同じ沈下橋もあり、大分では「沈み橋」と呼んでいたそうです。5月には昭和4年から始まる歴史あるイベント「どんこ釣り大会」が開催され、子供から大人まで釣果を競いながら楽しむそう。小野さんが「四万十川に親近感が湧いた」というのも分かる気がします。
新しい視点と地域への愛着を併せ持つ小野さんの今後のご活躍に期待しています!

ゴミ拾い散歩。ゴミを拾って帰ってくれたお客さんには、100円もしくはステッカー2枚を差し上げます!

