先日、「令和8年度 第1回四万十川すみずみツーリズム連絡会総会」を開催しました。四万十川すみずみツーリズム(通称「すみずみ」)は、農家民宿や農家レストラン、体験施設など、四万十川流域のさまざまな場所で地域の暮らしや自然を活かした観光に取り組む会員が集まり、流域全体での観光振興や情報交換に取り組んでいる連絡会です。
今回の総会では、昨年度の事業実績や決算の報告、今年度の事業計画・予算について確認したほか、これからの「すみずみ」について、会員のみなさんと意見交換を行いました。

今回の総会で特に時間をかけて話し合ったのが、今後5年間の「すみずみ」の活動についてです。これまで連絡会や役員会で、「これからすみずみで何をしていくのか」を話し合ってきましたが、そのアイデアを形にし、実際の活動につなげていくために、5カ年の事業計画案を作成しました。
計画案については、
・「5年間と言わず、できることからスピード感を持って取り組みたい」
・「すみずみはネットワークを大切にしている会。これからも話し合える環境を大切にしたい」
・「四万十に行けば何ができるんだろう、という期待感に応えられるような、四万十らしいものを提供できたら」
など、さまざまな意見が出ました。また、四万十の風景そのものを体験してもらうことや、長年施設を営んできた会員の経験を聞く「会員行脚」、海外への情報発信、サイクリストの受け入れ環境づくりなど、具体的なアイデアに対する意見もたくさん出されました。
計画を立てることは大切ですが、計画を作って終わりではありません。優先順位をつけながら、確実に実行していけるよう、事務局だけで進めるのではなく、会員みんなで知恵を出し合い、それぞれができることを持ち寄りながら、一歩ずつ進んでいくことを確認しました。
また、今回の話し合いでは、サイクリング観光についても意見が出ました。自転車で四万十川流域を移動する旅行者が増えているという声は以前から聞かれており、サイクリングツアーの受け入れを進めるためには、ルートの提案だけでなく、地域側の受け入れ環境を整えることも大切だという意見がありました。例えば、自転車を置ける屋根付きのスペースや、濡れた衣類を乾かすための乾燥機、チェーンやパンク修理に使える工具の整備など、実際に旅行者を受け入れているからこその、具体的な意見が出されました。また県のキャンペーンを活用するといったアイデアも共有され、「そういった情報は知らなかったので、今後も教えてほしい」といった声がありました。
総会の後半には、会員同士で最近の集客状況や、それぞれが抱えている悩みについて情報交換を行い、外国人旅行者の利用が増えている施設や、体験と宿泊を組み合わせたプランを始めたことでリピーターが増えている施設など、うれしい報告もありました。一方で、物価高騰や光熱費の上昇、キャンセル、施設の維持管理、ペットの受け入れなど、宿泊施設を運営するうえでの悩みも共有されました。
こうした「ちょっと聞いてみたい」「うちはこうしているよ」というやりとりができることも、すみずみの大切なところです。
四万十川流域には、まだまだ知られていない場所や、そこにしかない暮らしがあります。そこで暮らす人たちの営みや知恵があります。川のそばで暮らす人と出会い、地域の食を味わい、山や川の風景を眺める。そんな「四万十らしい旅」をこれからも提案し発信できるよう、すみずみの活動を続けていきたいです。
