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30代の若き組合長 山崎明洋氏

山﨑組合長(右)、事務員竹山さん(左)

38歳若手の組合長。山崎さんの祖父は現在の四万十川漁業協同組合連合会と下流漁協を創設した山崎武(たける)さんだ。幅広い知見を持ちみんなから信頼されながらも、大事な川舟で火を燃やすような豪快な一面もある素敵なおじいさんだったようだ。残念ながら、山崎さんの小さい時に亡くなっているため、一緒に川漁をすることはなかった。山崎さんが本格的に川漁を始めたのは23歳頃。川が好きなこと、自己責任だが基本的に自由な時間を使えることが山崎さんには合っていた。現在はアオサノリ、アオノリ、シラスウナギ、ウナギ、ツガニを獲っている。

山﨑さんが組合長になって1年が過ぎた。「水揚げがないと、組合員が大変。どうにかならんか、どうにかしてあげたい。付加価値を上げる方法を考えている。」と話す。

四万十川下流漁協の基本情報

  • 組合員数:394人(正・准込み)
  • 主な漁:アオサノリ、アオノリ、シラス、ウナギ、エビ、カニ、アユ(夏の鮎はあまり行かない。商売としてやる人はいない。落ち鮎が基本で魚影が濃ければ行く程度)
  • 組合員の特徴:

 組合員の漁のかかわり方は、4パターンに分かれている。

 1.専業漁師:10人くらい

 2.半農半漁:アオサノリと農業を合わせてやっている

 3.年金漁師:会社を定年退職し、年金をもらいながら漁をしている。

 4.会社勤め+漁:会社の休みの日に漁をしている。

年齢構成は、20代が少なく50代から上で70代がほとんど。アオノリを採る人は幅広い年齢層の人がいる。アオサノリは地域の人が家業でやっていて、家族内での継承が行われている。

  • 管轄水域:四万十川本流と後川の合流点より下流域
  • 取り組み:

 1.放流事業:鮎と鰻を各支流に放流している。

 2.販売事業:12年前から6次産業化ということでアオサノリとアオノリの地域ブランド  登録を2年がかりで行い(高知県3例目)、卸業者や販売店、個人消費者へ直接販売もしている。始めた当初は組合員から歓迎されず、参加する人もいなかったが、徐々に販売金額に差がつき始め、入れてほしいという人が増えてきた。

下流漁協の集荷・出荷場
地域ブランド商標登録されたあおさのり
アオサノリの種苗センター
アオサノリの種苗の育苗中
アオサノリの収穫の様子
初春の四万十川河口 アオサノリの養殖場

Q四万十川下流漁業協同組合の課題とこれからについて教えてください。

  • 川の環境変化

このあたりの水域は河床が上がっている。深いところと浅いところが極端になってきている。上流からの土砂の供給が変わってきているように感じる。上流の影響を下流は全て受け入れなければいけない。上流から流れてくるものは全てこの下流の水域に影響が出るけど、それを拒むこともできない。例えば、川の濁りが長く続くと思ったら広見川の濁りが出ている。何十キロも下流まで濁りが続いている。細かい粒子が流れてくると、冬はアオサノリの生育が悪くなる。ゴミもたくさん流れてくる。化学繊維の肥料袋とかをよく見る。消毒や除草剤のせいで、下流のオオカナダモ(中筋)や水草が減ってきたと思う。

  • 資源減少と付加価値

環境悪化によって、アオサノリもアオノリも全然とれなくなってきている。とても深刻な状況だ。地域ブランドの登録から始まり販売に力を入れているが、今後は少ない水揚げ量でいかに高く買ってもらうかを考えなければいけない。付加価値を高めていくには、洗浄保管の指導を徹底していく。

Q四万十川に対しての想いを聞かせてください。

40年前、河口に防波堤の建設が進んだことで、砂州がなくなった。砂州がなくなったことで、波浪被害、塩分濃度の上昇、水温変化(川の水温が下がらない)という状況が生じ、アオサノリとアオノリの生育不良になっている。砂州を復元させたいと思う。

皮肉なことに高齢化で人が少なくなり、後川がきれいになった。人がいなくなると川もきれいになるんだと思うけど、きれいになりすぎると魚がいなくなる。田や畑があってそこに川が流れているような里山を守っていくことが大切だ。

四万十川は専業の漁師がまだいるのがスゴイところ。それを絶やさずに育てていかないといけないと思っている。

Q四万十川下流漁業協同組合より川漁に興味ある人へメッセージをお願いします。

アオサノリ以外は組合員になればできる。獲れるかわからないから何とも言えない。シラスとかけ合わせればできないことはない。海と掛け合わせて稼ぐ方法もある。

川漁するのを拒まないし、面白いけど大変です。覚悟してください。今が正念場の時にあります。

四万十川下流漁業協同組合

電話:0880-33-0253

住所:四万十市鍋島1044-1