今回の大人塾は鮎のしゃくり漁!

しゃくりとは竿の先に針をつけて、水中をのぞきながら鮎をかけて獲る、とても原始的な漁法です。鮎の動きを見ながら動くことが必要。一対一の真剣勝負です。川と一体になれる難しくも楽しい漁法です。

子どもたちが夏休みに入ったので、大人も負けてられません。大人の楽しい夏の始まりです。舞台は藤の川。連日の猛暑で、藤の川でさえ冷たくない!2年前にしゃくりをした時は寒かったのを覚えています・・・

しゃくりスタート

今回の講師は藤の川の武内幸男さんと阿部敦夫さんです。よく鮎を追いかけている仲良しコンビ。この二人にかかれば藤の川の鮎は獲り尽くされてしまうかも・・・笑。

(左:武内幸男さん、右:阿部敦夫さん)

いつものようにガツガツポーズをしてから元気にスタート!梅雨の時期を抜けて久しぶりの集合でしたが、それぞれに川を楽しんでいたようでした。

まずは、しゃくりで使う道具の説明と漁の概要について。竿と箱めがねが基本装備です。鮎をつかめるように片手に軍手をつけ、滑らないように川足袋をはきます。竿は武内さんと阿部さんの手作りのものを貸していただき、家地川堰堤より下流は水中眼鏡が禁止されているので、箱めがねを大用中学校に貸していただきました。しゃくりをしようにもなかなか道具が揃えられないのが残念なところです。

2グループに分かれて実践

とにかくやってみないと分からない!武内さん、阿部さんの2グループに分かれて実践です。武内さんグループは、少し岩場の多い場所へ。阿部さんグループは、歩きやすい安定した場所へ。スタート地点についてから、講師の先生に水中での動きを教えてもらい、さあ実践です。

※水中の様子を観察する時だけ水中眼鏡を使用しています

外からも鮎がみえ、おるぞおるぞ、さあ獲るぞ!と意気込みますが、水中をのぞくと、鮎の素早さに追いつけない・・・。箱めがねだと視界が狭く、すぐに水が入ってくるので非常にやりにくい・・・。みなさん、難しさを実感したようです。そんな中、気づかない間に武内さんが鮎を次々としゃくります。率直にすごいの一言。

黙々と鮎を追いかけしゃくりますが、なかなか獲れません。それでも鮎を追う内に、だんだんと鮎が戻ってくる場所がわかってきました。ジッとタイミングを待つ、みんなで一緒に上流へ追いながら水中をのぞく。何度もチャレンジを繰り返して、やっとしゃくれた!!!「うれしいね~」と笑顔で答えてくれました。それを見て他の塾生も頑張ります。

鮎GET!

鮎に当たるがかからないこともあり、悔しがる姿もありました。淵の底に這う鮎、落ち込みに出たり入ったりする鮎、岩の下に隠れる鮎などなど、生の鮎をしっかり見ることができました。最後のポイントでも岩の下の鮎がとうとう掛からずじまいでした。そこにいるのに悔しい!

岩の下の鮎を追う

8人中5人がかけた!

もう一つのチームは5人中4人が鮎をかけたということで、好成績!両チーム合わせて8人中5人が成功!!!初めての人には難しい漁なので、5人もかけられたのは非常に良い結果でした☆講師のお二人の分も合わせてたくさんの鮎が獲れました。

鮎GET!
鮎GET!

戻ってきた人から焼きたての鮎塩焼きを河原で食べます。藤の川の鮎は絶品ですね。

鮎焼き中
う~まい!

鮎を見て、対峙し、とること。塾生の皆さんお疲れさまでした!残った鮎は皆さんのお土産に。ぜひ、ご家族と堪能してほしいです。

みんなでかけた鮎!

後日、またやりたいので竿と箱めがねを貸してほしいと連絡してくれた塾生がいました。とても嬉しい問合せです!しかし、当日のものは借り物だったので、こちらから貸すことができません。そうなんです。竿も箱めがねもなかなか手に入らないのが現実。川漁をやりたい人はいるのに、道具がない・・・今度は川漁で使う道具作りの講座も開きたいものです。流域で川漁の道具をレンタルしてくれるところがあれば、川漁に挑戦したい人達の敷居が下がるのかもしれません。

次からは2回連続の網投げです!ガツガツ!