今回の大人塾は網投げに挑戦です!数ある漁法の中でもセンスと根気が必要な網投げですが、今年の塾生の皆さんはいかがでしょうか?!

数日前からの増水で予定していた本流ではできなかったので、支流の目黒川に急遽変更しました。増水も悪いことばかりではありません。濁った本流から鮎が逃げ込んだらしく、魚影が結構濃い。塾生を待ちかねた講師のお二人は早速網投げ!しっかり鮎をとっていました。さすがです。

今回の講師は山﨑隼志(やまさきじゅんじ)さんと生川千晴(なるかわちはる)さんです。現役の川漁師のお二人は、下流域を中心に鮎、鰻、エビ、ツガニ、シラスなどなど川の幸を獲るプロです。この日も朝から舟を出して鮎を獲っていたそうです。実は増水は鮎を獲る絶好機会で、お二方にとっては本業に勤しみたい貴重な時間を割いて来てもらいました。

開講前に講師が獲った鮎
講師のお二人

ガツガツガッツ~!の気合入れでスタートしました。

ガツガツガッツ~

まずは網の基本知識を学びます。網と言っても種類がいろいろあって使い分けることや、網の部位の呼称など。講師に実際の使い方を聞きながら勉強しました。

網の基本講義
講師の生川さんに話を聞く

それではお待ちかねの実践です。今回は投げ方を覚えてもらえればいいので、網が開くことが目標。お手本で講師の華麗なる網投げを見せてもらった後に、山﨑さんグループと生川さんグループの2グループに分かれてそれぞれ教えてもらいました。

山﨑さんのお手本
生川さんのお手本
獲った鮎の説明

まずは、網投げ前の準備から。浮子(アバ)くりをして網の絡みを無くします。これは慣れると川を見ながら行いますが、初めて網を持つ塾生の皆さんは苦戦しているようでした。何回もやって慣れましょう!肝心の投げる動作ですが、まずは初心者でも網が開きやすい両手投げに挑戦です。全体の動きとしては左バッターをイメージしてください。右足を投げたい方向に向けて、右手7:左手3で手縄を持ち、振り子の要領で腰をひねっていったん後ろに振って、戻った勢いで網を投げて半円状に広げる。講師からは「錘の重心を感じながら、網を投げるのではなく錘をとばすイメージで。網の中心が奥に飛ぶように。力を入れすぎない!」というアドバイス。人が投げるのを見ると簡単そうですが、やってみると難しいのです。網が開かずに固まったまま落ちてしまいます。投げた後、水の中の網を回収しますが、まとまって落ちると絡まってぐちゃぐちゃです。網を破らないようにほどかないといけないので、時間がかかります。ここが一つの壁。網漁師の誰もが乗り越えた壁を何とか超えたいところ。みなさん何度も何度も練習しました。講師からのアドバイスをもらって、少しずつコツをつかんだ人もいたようです。

最後に、一人一投ずつ投げてもらい、講師からアドバイスをもらいました。全員、投げ方を覚えてもらえましたが、きれいに網が開くにはあと一歩!練習あるのみです。ほとんどの塾生から「難しい!」という言葉が出ました。

今回の網投げはここで終了!残念ながら、鮎を獲ることはかないませんでした。鮎を見て、投げて、とる。それは次回に学びましょう!

ガツガツした塾生の皆さんは、終了後に貸し出しした網で居残り練習をしていました!!!嬉しい限りです。スタッフが撤収する時でも残っている人の方が多いくらい・・・!

次回の網投げは来週です。次も頑張りましょう~!

集中して疲れた様子 お疲れさまでした!