今年第二回目の大人塾は川エビ漁です。エビ筒づくりから始めて、食べるまでをしてきました。
1日目 5月20日
舞台は、支川目黒川。1回目の藤の川よりも川幅が広く、流域沿いに源流近くまで民家があります。講師は岡村猛さん。私たちはタケさんと呼ばせてもらっています。四万十市西土佐津野川で小さいころから川に親しみ、目黒川だけでなく本流でも川漁をしています。
エビ筒はほとんど売っていないので、手作りします。決まった作り方はありませんが、漁師の間で進化して今の形になっているようです。人によって、形が異なっています。
教えてもらうエビ筒は塩ビパイプをベースに、コジタ(エビの入口で一回入ると出られない仕組みになっている ここが一番大事)、フタを取り付けます。コジタを作るのが少しコツがいります。エビが入りやすく、抜けにくい絶妙な大きさの穴が塩ビパイプの真ん中に来るように、針金で縫い合わせて装着します。これにみなさん苦戦しました。というのも、準備していたこじたの型を雑に作りすぎて(すいませんでした・・・)筒に合わない・・・。縫い合わせるのに少し器用さが必要だったり・・・。
電動ドリルやペンチなどなど工具も駆使して、1人2つのエビ筒を完成!みんな性根を入れて頑張りました。
エビ筒ができたら早速川へ。作業場所から15分ほど歩いたところに移動しました。
少しえびたまで遊んでから、タケさんにエサと仕掛け方について教えてもらいました。エサは、米ぬかと赤土を適量の水で練ります。水を入れすぎると流れてしまうので注意。仕掛けは、必ずコジタ(入口)を下流側にして、流れないように重石をする、こじた側の石は絶対いじらない、とレクチャーされました。
そこから下流へ移動し、2つある仕掛けの1本目は岡村さんに良いところを聞きながら仕掛けていきました。2本目は自分で考えたところへ仕掛けます。上流へ行く人や、近場で狙う人。どんな場所で獲れるのか楽しみですね・・・☆
しっかり仕掛けもできたので、1日目はここまで。次の日にワクワク。
2日目 5月21日
さあやってきました、2日目。
エビは獲れているのか。
ドキドキです。
10時に集合し、早速現場へ。
岡村さんから仕掛けをあげるときの注意。
「コジタから逃げることもあるから、仕掛けを横にして移動し、籠の上でフタを開けること。」
どんな場所でどれくらいエビがとれるのかを学ぶために、全員で移動して、一人ずつ回収してもらいました。「前回鰻が獲れなかったので今回は獲れてほしい!」そんな切なる丸石の思いもありつつ、緊張の仕掛けあげ。
一人目から、元気にエビが飛び出してきました!しかも、とても良い型のテナガエビです。2人目も、3人目も・・・あらあら、心配しなくても、良いエビがしっかり獲れました。皆さんフタをあける時は顔がキラキラして、筒からエビがガサガサ出て来ると ワ―!!!このドキドキ感と、狙い通り獲れたうれしさはたまりません。
全部で40尾ほど獲れました~!
皆さんの仕掛けと場所が良かったようです☆
それでは、獲れたエビを塩焼きでいただきます。ビニール袋にエビを塩と一緒に入れて、思いっきり振ります。そして、炭をガンガン燃やした網の上へ投入します。みるみるうちに赤く香ばしく焼きあがり!!殻ごとバリバリ食べられます。うん、うまい!自分で獲って、しかも獲れたてのエビは格別です。旨味が強い。
岡村さんから昨年の鮎を頂き、鮎の塩焼きも堪能しました!
大量に獲れて一安心。エビ筒漁は簡単なので、塾生の皆さんも近くの川でガツガツ試してほしいと思います。
第2回川エビ漁、大漁の内に終了~!
次回は、鮎のシャクリです。お楽しみに。