四万十川NBS国際シンポジウムが、四万十市と四万十町で開催されました。NBSとは、Nature-based Solutionsの略で、自然に根差した解決策と言われているそうです。気候変動や自然災害などの社会課題に自然に根差して解決を図ろうとする考え方です。

シンポジウムでは、日米の研究者がNBSの考え方をもとにした自然改修の事例を紹介。四万十川ではどのようにNBSが実現できるかの提言がありました。そのなかで、四万十の場合は、農地等に湿地を作ることで排水を浄化し、きれいな水を川に供給できるようになるのではないかとの提案がありました。そのうえで、NBSを推進していくためには、土地の所有者や関係者を「教育」していくことが必要だとし、合意形成を図ることが重要だとのおはなしでした。

四万十町では、すでにNBSに基づいた湿地造成が取り組まれているということで、生姜農家の佐竹孝太さん(佐竹ファーム)からお話がありました。作物を育てるうえで農薬を使うこともあるが、薬がそのまま川に流れてしまうのを何とかしたい、子どもの頃から親しんできた四万十川を、これからも次世代に残していくために、きれいな水を排水できるようにできることを取り組んでいきたいとの思いから湿地の整備に取り組んでいるとのこと、これからも研究者等の知恵を借りながら、取り組んでいきたいとのことでした。湿地の完成にはまだもう少しかかるようですが、浄化システムがうまく作用し、川に負担が少ない自然に優しい農業の形が生まれていくといいなと感じます。

会場には多くの来場者が集まり、NBSや今後の四万十川保全について、考えを深めているようでした。これから四万十川流域にNBSがどのように広まっていくのか、注目したいと思います。