「小学校でアユの友掛けの授業をしたい」という話が具体化したのは、高知新聞の「高知で友釣り甲子園を」という記事に端を発します。記事を書いたのは、釣りバカ日誌の浜ちゃんのモデルでもある黒笹慈幾さん。四万十川で是非と思っていたところで、先に鏡川漁協が手を挙げて、2018年、2019年の友釣り甲子園は鏡川で開催されました。

かたや四万十川。四万十川にも生活のすべて(とまではいいませんがそれに近いくらい)をアユのためにつぎ込んでいる人たちが沢山いますが、その筆頭格が冒頭写真の安藤正博さん(四万十リバーマスター)です。以前から安藤さんとは「四万十川なんだから小学生が友掛けくらいできないと駄目だよね。それは大人の責任だよね。」という話をしていて、そのための下準備をしていました。それが、黒笹さんと鏡川に嬉しくも先を越され(こういう競争はとてもいいですね)、これはこっちも負けてられないとなったのですが、ご存知の通り昨年はコロナでそんな話にもならず、今年ようやく実施と相成ったのでした。主催は米奥小学校と米奥小学校学校運営協議会。今にして思えば、昨年秋、米奥小学校の遠足をアテンドして、入田の四万十川でアユの産卵を見た(2020年11月13日ブログ「米奥小学校 山と川の学習」)のもこの日のためといっても過言ではないのかもしれません。

5,6年生が友掛けを教わっている時間、1年生から4年生は私たちと水生生物調査をしました。普段遊んでいる河原でも、よく見ると多くの生き物がいることが分かって楽しんでもらえたようです。当日は参観日になっていましたので、保護者の皆さんも興味津々でした。

さて、気になる友掛けの漁果ですが、5,6年生4人が挑戦して、6匹でした。当日のコンディションが増水の影響を残していたことを考えると、上等だと思います。

お昼には四万十川上流淡水漁協提供のアユの塩焼きがふるまわれました。四万十町は給食にアユの塩焼きが出ることもあります。町の名前に「四万十」を戴いているだけのことはありますね。

お昼ご飯の後は、毎年恒例のカヌー下り。全校生徒で三堰キャンプ場までカヌーツーリングします。ここでは、私たちは子供たちの安全確保を担当しました。

三堰まで下った後はしばらく川遊びをして、きょうの参観授業は終了。アユ友掛け講師を担当してくださった先生方、漁協の皆さん、米奥小PTAの皆さん、お疲れさまでした。いい天気でよかったですね。また、この事業では高知県森と緑の会の「山の日事業」の補助を活用させてもらっています。