今年も四万十町昭和のふるさと交流センターで、川開きイベント、四万十リバーフェスタ2023が開催されました。コロナ以降、イベントの規模を縮小して開催していましたが、今年は3年ぶりにフルバージョンでの開催となりました。ラフティングやカヌー体験はもちろん、飲食店ブースも、水風船キャッチも復活!久しぶりのフル開催なので、財団の出し物にも気合が入ります(笑)。例年であれば、エビ玉づくりとストローエビ作りで参加していましたが、今年は趣向を変えて、竹ドームづくりを企画しました。

イベント開催前にまず川遊びの安全を願って神事が執り行われました。財団からは事務局長の神田が参加し、今年1年事故なく四万十川での川遊びを楽しんでもらえるよう祈願しました。

神事が終わったらいよいよイベントがスタート!飲食の出店や移動販売も複数あり、定番のリュウビさんのくじ引き、ネイチャーセンターの展示のほか、地域おこし協力隊による体験ブースなどさまざまなお店が出店し、たくさんのお客さんで賑わっていました。もちろん目玉企画であるラフティングとカヌーはたくさんのお客さんが参加し、お天気も良かったので、皆さん気持ちよく川を楽しまれたようでした。お昼前には水風船キャッチが行われ、親子・カップル・友達同士で挑戦し盛り上がりを見せていました。単純なゲームですが、水風船を割らずにキャッチするのは案外難しくて盛り上がるんですよね…!恒例の餅投げも大勢のお客さんが集まりこの日一番の盛り上がりを見せていました。一日を通してたくさんのお客さんが訪れ、コロナ前の盛り上がりを取り戻したようでした。

さて、そんななか財団が企画したのが竹ドームづくり。竹を丸々一本、合計16本の竹を使って直径10メートルほどの大きなドームを作ります。以前竹細工のワークショップに参加したときに知り合った講師の中川康之亮さん(通称たけやん)に指導していただきながら、リバフェスに来ていたお客さんたちと竹ドームを作るという企画。15メートル級の竹を丸々一本組み立てていく…けっこうな重労働です…。ここからは、作り方を紹介しながら、当日の様子をレポートしていきます。
(お断り:作業に必死でその時の詳しい写真がほとんど撮れていません。あしからず。)

まず15メートルの幅にロープを2本張ります(竹の長さの基準にするため)。竹の選別を行いながら同じくらいの太さの竹を2本1セットにして、ロープの中央で竹の先端部が2メートルほど重なるように互い違いに置き、線の位置で切っていきます。次に竹2本をPPロープで縛り固定していきます。根元の節を抜き、根元部分にフィラメントテープを2重から3重に巻きつけます(竹が割れて杭が抜けるのを防ぐため。フィラメントテープは直行方向にちぎれてしまうことは絶対ない性質を持ったテープです)。この作業だけで結構クタクタ。晴天で4月とは思えないほどの炎天下、重たい竹を持ち上げながらの作業…。熱中症にならないよう、こまめに水分をとりながら進めていきます。これを8セット作り終わったところでお昼休憩。ここまでの作業で2時間経過。あとは組み立ての作業です。火照った体をかき氷でクールダウンさせ、午後からの作業に備えます。

午後から作業再開。まず地面に杭を打ち込み組み立てる際の竹の位置の目印を作ります。直径10メートル四方で杭を打ち込み、基礎となる最初の2本の竹を立てていきます。最初の竹は予め十字にクロスした状態にしてから立てていきます。四方を押さえながら脚立に乗って中央をどんどん押し上げて丸みを作っていきます。たくさんの大人が協力して、竹をドーム型にしならせていると突然、バキィッという音が。見ると竹に見えない傷があったらしく、見事に割れてしまっていました。応急処置として割れた竹にもう一本竹を挿し木して補強。これでなんとかもたせます。
 次に放射状に竹を下から差し込むようにして設置していきます。最初に立てた十字の下にくぐらせPPロープで固定。心許ない場合は太いロープで結びました。しならせてロープで固定していく作業は思ったよりも重労働で人手がいります。全員で支えながら行わなければ作業はなかなか難しいものでした。ハプニングもあったからか、イベント終了時間を過ぎてもまだ仕上がらない竹ドーム。イベント関係者の方にもお手伝いいただきながら、大人数で力を合わせて作業を行いました。本来であればもう2本立てなければいけないところでしたが、時間的に難しいということで、今回はここまで。想定していたよりも高さは出ませんでしたが、それでも立派な竹ドームが出来上がりました。今回の反省点としては、竹が大きすぎたこと。重たくしなりにくかったため、かなりの人手と力がいりましたが、もう少し細い竹で作ったら、今回ほど苦戦はしなかったかもしれません。もしまたチャレンジする機会があれば、今回の反省点を活かして次は必ずきれいな竹ドームを完成させたいです。

協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました。