四万十町立川口小学校4年生の皆さんと環境学習を行いました。

学校近くの井細川にて

スタッフ一同、思わず「いいね~」とつぶやくほど良い川でした。環境(瀬と淵など)、水量、水温(ちょっと低い)はばっちりです。魚もチラほら見えて、落ち込み近くを潜ると鮎がいました。子どもたちが元気にやってきて、中にはマイライフジャケットを着て既に水中眼鏡をつけている子も。やる気満々です。

※子どもたちが着用しているライフジャケットは皆様からのご寄付を活用して購入しています。ありがとうございます。

石をひっくり返して、カワゲラ・カゲロウ・トビケラを確かめながら集めていきます。うわっ!たくさんいる!気持ち悪い!と言う声も。しばらく経つと、魚をとりたくなって網を片手に水中をのぞいて魚とりに挑戦し始めました。魚の動きは早くてなかなかとれません。底にへばりつくヨシノボリに気付き、ヨシノボリに集中する子もいました。そうこうするうちに、あっという間に同定の時間に。とった虫を観察して同じものを集め確認していきます。

今年から四万十川振興室とまちなか水族館を始めていますが、環境学習とコラボして出張水族館も行っています。今回も大きな水槽を設置して、とった魚たちをその場で入れて観察しました。子どもたちは魚の動きや他の生物とのかかわりなどもその場で学ぶことができました☆

今回とれた生物とスコア値は以下のようになりました。少し生物が少なかったようです。

帰り際には「また、ここに遊びにこようね」という子どもたちの声が聞こえてきました。こんないい川が近くにあるから、また遊びにきてほしいと思います。

少し気になる川虫がいました。石の上一面にへばりついている小石の塊。これは「ヤマトビケラ」というようです。石の苔を食べるので、鮎と競合しています。ヤマトビケラは小石を家にするので、砂地がある場所が大好きです。つまり、ヤマトビケラが多いということは砂地が増え、鮎が近寄らなくなり、川の動きがない場所だと推察できるのです。良い環境だと思いましたが、そんな現状もみえてきた今回の環境学習でした。